免疫老化への新たな対策、FPPによる前向きな成果を発表

岐阜県揖斐郡に本拠を置く大里研究所(理事長:林幸泰)は、イタリア・ミラノ大学との共同研究を通じ、パパイヤ発酵食品(FPP)の臨床試験における新たな成果を発表しました。この研究は、中高齢者の免疫、血管、細胞の老化に対するFPPおよび抗酸化サプリメントの効果を2年間比較検討したもので、その成果は2024年1月に学術誌「Functional Foods Science」で公開されました。FPPによる免疫老化関連指標の改善は、超高齢社会における健康寿命延伸への新たな道を示唆しています。

FPPの概要とその効果

FPPは、遺伝子組換えでないパパイヤを独自の技術により長期発酵させた食品で、自然な甘さを持つ顆粒状の形態をしています。これまでの研究により、FPPは抗酸化能に優れ、2型糖尿病患者の細胞内エネルギーの向上や免疫機能の改善、電磁波過敏症患者の脳血流改善や認知機能向上などの効果が確認されています。これらの研究結果に基づき、FPPは日本及び米国で特許を取得しています。

免疫老化とその影響

免疫老化は、加齢に伴い免疫機能が衰える現象を指し、病原体に対する抵抗力の低下や加齢性疾患の増加に繋がります。特に、NLR(好中球/リンパ球比)の高値は炎症の程度を示し、免疫機能の低下と関連しています。FPPによるNLRの改善は、免疫老化を抑制し加齢性疾患の予防に寄与することが期待されます。

研究結果の概要

この研究では、FPP群と抗酸化サプリメント群に分けられた被験者に対して2年間の二重盲検法を実施しました。結果、FPP群では、NLRを含む複数の老化関連指標が有意に改善されました。特に、免疫・血管系の老化に対する保護効果が示唆され、中高齢者の健康維持にFPPが有効であることが確認されました。大里研究所とミラノ大学の共同研究は、FPPが中高齢者の免疫老化に対する予防戦略として有効であることを示しました。この発見は、免疫機能の低下や加齢性疾患の予防に新たな可能性を開くものであり、今後の研究によってさらなる健康寿命延伸が期待されます。

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