「リトル・マーメイド」プレミアム吹替版声優お披露目&豊原熱唱

「リトル・マーメイド」プレミアム吹替版声優お披露目&豊原熱唱

「リトル・マーメイド」プレミアム吹替版声優お披露目&豊原熱唱

 2023年に創立100周年を迎えるディズニーの名作アニメーション映画を実写化した映画『リトル・マーメイド』(監督:ロブ・マーシャル/配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン)が、6月9日より全国劇場で公開される。5月1日、都内で行われたイベントでは、プレミアム吹替声優6名の発表と、アリエル役を務める豊原江理佳が『パート・オブ・ユア・ワールド』を初生歌唱した。

 1991年に公開された名作アニメーション『リトル・マーメイド』は、ディズニー映画の第二黄金期の扉を開くきっかけとなった重要な作品。主人公のアリエルはディズニー・ミュージカル映画の中でもハイレベルの高い歌唱力を求められる歌姫だ。本作でアリエル役を演じたハリー・ベイリーはビヨンセお墨付きのシンガーでもあり、グラミー賞ノミネートを誇る実力の持ち主。日本の吹替版声優にも相当のプレッシャーがかかっていたが、それを跳ね返すかのようにミュージカル界のニュースター豊原江理佳(27)が本イベントで圧巻の歌声を披露し、会場中にその実力を知らしめた。

 アリエルをイメージしたドレスを身にまとった豊原は美しく幻想的な映像をバックに、伸びやかで透き通る声で『パート・オブ・ユア・ワールド』を歌唱。数々の名曲を生み出した『リトル・マーメイド』のなかでも、珠玉の名曲として名高い『パート・オブ・ユア・ワールド』は神秘的な海中を思わせる伴奏、高いメッセージ性、心に残る切ないメロディなど、どこを取ってもパーフェクトな楽曲だ。新しい世界に飛び出そうとするアリエルの強い意志や、憧れの場所へ想いを募らせる葛藤に誰もが共感する同楽曲を、オーケストラの壮大な生演奏と豊原の甘くも切ない歌声が絶妙に融合して、観る者すべての胸を打つ。この世のものとは思えない程の圧倒的な声で会場を包み、心臓を貫くような歌で観客に衝撃と感動を与えた。
そんな豊原は、アリエルとして初のパフォーマンスを終えての感想を聞かれ「すごく緊張していました。とにかく、ここにいる人たちに届け!という想いだけで歌いました」と、アリエルさながらの無邪気な笑顔で晴れ晴れとした気持ちを語った。さらに、本イベントで発表された6人のプレミアム吹替声優が一堂に介したことについても、「やっとみなさまにお会いできて嬉しいです。収録もずっと一人だったので、みなさまの声が入った音源をお聞きしてずっと楽しみにしていました」と興奮気味に話し、和気あいあいとした雰囲気の中で共演できた喜びを語った。

「リトル・マーメイド」プレミアム吹替版声優お披露目&豊原熱唱

 「リトル・マーメイド」は、歌姫アリエル以外にも世界中で愛される魅力的なキャラクターが多数おり、彼らにも歌で感情を表現するパートがあることから、演技力はもちろん、高い歌唱力を兼ね備えた人材が求められた。中でも『アンダー・ザ・シー』は、アリエルの父・トリトン王に仕える執事長セバスチャンが歌うラップ調の楽曲で、歌手としても高度なスキルが求められるが、そのセバスチャン役に超人気声優の木村昴が堂々の決定。
 セバスチャンさながらの真っ赤な衣装で登場した木村は、楽曲収録を振り返り「歌っている時から本当に楽しかったです!みなさまの耳馴染みのある『アンダー・ザ・シー』もあると思いますが、今回の実写版では自分なりに解釈して、よく知っている『アンダー・ザ・シー』ながらも、新鮮さを出せたらと意識して歌わせていただきました。地上に憧れるアリエルを説得して、海の中って素晴らしいんだぜと伝える楽曲ですが、聴いていただければ海の中の素晴らしさがみなさまにも伝わるかと思います」と、彼ならではのエッセンスが加わっていると話した。
 また本作で新曲を歌うエリック役には、ミュージカル界のプリンス海宝直人が就任。ディズニーファンも注目する新曲について、「アニメーション版から、さらにエリックという人物が丁寧に描かれています。アリエルとエリックが愛を育んでいく過程も丁寧に描かれていますが、何故エリックが自由を求めアリエルを求めているのかについて、ダイナミックに美しく歌い上げられる素晴らしい楽曲となっています。」と話し、ファンの期待を高めた。
 そしてアリエルの良き相棒として、側で支え続ける愛すべきキャラクターのフランダーを演じた子役の野地祐翔は、緊張した面持ちながらも「フランダーと僕は、臆病で心配そうで強がっているところが似ていると思います。先ほどもアリエルの透き通った歌声が素敵でした。フランダーはアリエルが好きですが、僕もアリエルのことが大好きです」と流ちょうにご挨拶をし、共演者や会場を和やかな空気で包んだ。
 さらに、ディズニー・ヴィランの中でも人気の高い海の魔女アースラを演じた浦嶋りんこは、『レ・ミゼラブル』『RENT』などの名作に次々と出演するミュージカル界の大御所。本物のアースラかのような貫禄溢れる衣装をまとって登場すると、力強くも妖しい歌声でアリエルを誘うアースラのキャラクターについて、「彼女の魅力は強欲な事です!ディズニーのヴィランの中でも稀にみる強欲さ。ただ愛しい一面もあるのです。「哀れな人々」の楽曲にも注目してほしい」と語り、本作でも魅力たっぷりに描かれていることを約束した。
 そして、物語の重要なキーキャラクターともなるスカットルを演じるのは、舞台やアニメで幅広く活躍する高乃麗。ジャズシンガーでもある彼女は本作でラップ調の曲に挑戦したようで、「まさか『リトル・マーメイド』でラップをするとは思いませんでした!カラオケ音源を聞いた際は、どこから入るのかわからなかったくらいです。すごく難しい曲でした。普通のラップはリリックやフローが大切になってくるかと思いますが、今回は映像と合わせて歌うのが一番難しかったです。本物のラップになっているか怪しいですが、楽しんで欲しいです。」と、本作の楽曲のレベルの高さについて振り返り、クオリティの高い曲になっていると語った。
 最後に、アリエルを厳しくも愛情たっぷりに見守るトリトン王を演じたベテラン声優大塚明夫が登場。彼は様々な話題作に出演し続ける大御所声優だが、本作ではどのような気持ちで演じたかと問われると、「お父さんとして、また海の王様ですから海のように広く深く演じました。すごく恐ろしいお父さんで、人間が大嫌いでね。でもアリエルを叱る裏側には、彼女が心配でたまらないという愛が後ろ側に透けて見えるといいなと常に感じながら演じておりました。そしてなんといっても豊原さんの歌声ですね。まるで天女かと思いましたよ」と、作品の魅力を熱く語り、会場中の心を一気に掴んだ。
最後にアリエル役の豊原が「本作はキャラクターのみなさまが本当に愛らしく、応援したくなると思います。一人一人のキャラクターが繊細に描かれています。そしてアラン・メンケンの喜びに溢れた音楽も含め、是非楽しみにしていてください!」と改めて作品の魅力をアピール。会場中から温かい拍手が巻き起こり、イベントは幕を閉じた。

 2023年に創立100周年を迎えるディズニーが誇るのは、1991年に公開(USは1989年に公開)され、後に『アラジン』『美女と野獣』の誕生へ続くきっかけとなった名作アニメーション『リトル・マーメイド』。主題歌の「アンダー・ザ・シー」はアカデミー賞歌曲賞を受賞し、レジェンド作曲家アラン・メンケンもアカデミー賞作曲賞を受賞。ディズニーが究極のミュージカル・ファンタジーであると周知させ、今日まで不動の地位を築いてきた。そんな同作を、ディズニー・レガシーを受け継ぐ最高のスタッフ&キャストが待望の実写化!

 ▼「リトル・マーメイド」ミュージッククリップ|「パート・オブ・ユア・ワールド」(吹替版)|6月9日(金)劇場公開!
 https://www.youtube.com/watch?v=12NdQ4z0sbk

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