アニメ『コンクリート・レボルティオ～超人幻想～THE LAST SONG』第2期最速先行上映会が3月26日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで開かれ人吉爾朗役・石川界人、星野輝子役・上坂すみれ、風郎太役・中村繪里子、水島精二監督が登壇し、司会は本作にもアナウンサーとして出演している松澤千晶アナが務めた。
日本の歴史にある昭和を「神化」という“もうひとつの日本”という架空の年代にし、地球上にはさまざまな能力を持った超人が存在するという時代を描いた、笑いありシリアスありの物語。『機動戦士ガンダム00』や『楽園追放 -Expelled from Paradise-』などを手掛けるヒットメーカーの水島監督と、脚本家・會川昇がタッグを組んだ作品となり、第2期では、ゲストライターとして虚淵玄氏、辻真先氏、中島かずき氏が参加する豪華顔ぶれとなっている。
同日は東京ビッグサイトで開かれた『AnimeJapan 2016』でのステージもあり、その夜でのイベント。観客の3分の1ほどがそこからの連投だったため石川が「遠いところありがとうございます！」とお礼を言うと、上坂も「ガチ勢が多い！」と、熱心なファンが多いことに大喜び。
まずは第1期の最終話となる13話が劇場の最前列に座った登壇者たちの生コメンタリーつきで上映されることに。そのコメンタリーで上坂がオープニングのあるシーンを観ながら「『コンクリート・レボルティオ』のコンクリートはここです！」と、建築土木工事の材料として多く利用される方のコンクリートを挙げることに。すると、石川が「概念的なものだと思っていたんだけど…」と、不安そうに言うと、水島監督は「そっちの解釈で正解です」と、解答を。
ちなみに上坂は、「舞台あいさつの合間に『コンクリート・レボルティオ』のコンクリートっていつ出て来るんですかと監督に質問したら、要約すると神化の時代がコンクリートだよと言われてコンクリート会社の人とかは別に出てこないんです」と、告白し会場を和ませていた。
13話の観賞が終わって話題がキャラクターのことに移り、石川は「13話があってこその続きという感じがしています。続けて観たいですね」と、この後に上映される14、15話を意識したコメントを。
上坂は輝子へ、「最初は分からずに演じていたものが、13話やっていくうちに、少女だった輝子もちょっとずつ大人になって。2期の輝子ちゃんは、見た目はそんなに変わらないですけど、やっぱり大人びていて、爾朗さんの受け売りですけど、正義が必ずしも一枚岩ではないということや、そういうことばっかりじゃないんだなというのを感じて、ちょっと切ない部分もあるし、だけど大人になっていくんだなという気持ちも感じながら演じていますね。どのキャラクターもそうだと思います。逆に爾朗さんは迷いがありながらで、2期の迷いがありながらの爾朗さんは好きですね」と、思いを語る。
水島監督はそれに補足するように、「爾朗は超人課を離れることを選んでいて、そのなかで彼がやろうとしていることのために変わらなきゃいけない部分もあるし、変われなくてもがく部分もあると思います。13話以降でその世界においての自分たちの位置というのもまた見直すみたいな感じで、また新しい超人がまたいろんな価値観を見せてくれるので、多岐に富んでるおもしろいシリーズになっていると思います」と、自信を見せた。
一方、風郎太へ中村は、「変わらないで欲しいなというものもあります。でも、彼の中で彼なりの変化もあると思います。1期のときに子どものままでと言われていた、その子どものままという意味が分かってきたような、それでいて分かりかけるとすぐすり抜けて。それを分かってしまうと成長してしまうので」と、微妙なバランスで演じている様子を見せていた。
そして2期へ向け、石川は、「爾朗は13話悩みに悩み続けて、ブレずにブレてきたというか、ずっとブレ続けてきて一本芯が通っているようなキャラクターだと僕は思っています。2期に入ってどうみなさんに映るかというのは、すごく楽しみでありつつ不安です。今までやってきたことの結末など、本当に楽しんで頂ける内容だと思います。僕らもお芝居でプッシュできるように頑張っていますので、注目して観て頂けたら」と、PRし、水島監督は「ゲストの超人も非常に力のある方にやって頂けましたし、スタッフの方も気持ちも新たに取り組んでいるので、クオリティも非常に高いフィルムになっていると思いますので、楽しんで頂けたら」と、意気込んでいた。
『コンクリート・レボルティオ～超人幻想～THE LAST SONG』はTOKYO MXにて4月3日午後11時～、サンテレビにて同3日深夜1時～、KBS京都にて同3日午後11時～、BS11にて同5日深夜0時30分から放送！なお第1週目放送回は特番となる。
