アニメーション『デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」』プレミア先行上映会が23日、東京・新宿バルト9で開かれ八神太一役の花江夏樹、武之内空役の三森すずこ、八神ヒカリ役のM・A・Oが登壇し、司会は村上真喜子プロデューサーが務めた。
『デジモンアドベンチャー』15周年を記念した初代『デジモンアドベンチャー』シリーズの続編。舞台は『デジモンアドベンチャー02』でベリアルヴァンデモンとの最後の戦いから3年後で、デジタルワールドを冒険した『選ばれし子どもたち』の主人公・八神太一をはじめ8人の成長した姿が描かれる。『選ばれし子どもたち』のキャストは一新されたが、そのパートナーとなるデジモンたちは初代キャストのままということでも話題となっている作品だ。
イベントがスタートすると村上プロデューサーから注意事項の説明で「みなさまは相当な抽選倍率を勝ち抜いて来られた“選ばれし大人たち”のみなさまなので大丈夫だと思いますが…」と話したり、花江、三森、M・A・Oの3人がキャラクター声で影ナレーションをするなど、作品の雰囲気満点ななかスタート。
劇中の学校の制服姿で現れた3人。その場で3人で1周して観客を沸かせつつ、花江は「自分が演じた役の服を着ることがないですけど見た目、（城戸）丈ですよね」とはにかんだ。
太一役を演じるということへ、花江は、「無印のデジモンをリアルタイムで観ていたので、ここに立っているということに震えます（苦笑）。太一の大人になった姿を演じることなんてないなと思っていたんですけど、それがこうやって1つの作品になっているので感動してますね」と、さまざまな思いが去来しているのだとか。
アフレコ現場について、花江は「最初、先輩たちがどんな感じで接してくれるのか心配だったんです。『お前らよぉ』って来られたらどうしようと思っていたんですけど、そんなことは全然なかったですね」と、温かく迎えてくれたそう。M・A・Oも「これからご一緒させて頂くんだというので緊張してました。でもテイルモンの徳光由禾さんに『ヒカリ役のM・A・Oです。よろしくお願いします』とごあいさつしたら、『あっ、パートナー！これからよろしく！』と言われた時は泣くかと思いました」と、感激だったそう。
三森も「ピヨモン役の重松花鳥さんが『私は空の隣がいいんだ』って言って、隣に座ってくださったんです。私の下調べをしてくださってて、ブログを観て『あれ食べたの？』と聞いてくれたり。一気に緊張がほぐれたというか」と、いい雰囲気だったそうで、その流れからか、三森は「私がいった情報がピヨモンのアドリブになったんです。『縮れ麺』って言ったんですけど、結構な音量で聞こえてビックリしました」と、エピソードも披露していた。
話題がキャスト自身の高校時代のことに向くと、花江は「僕は太一よりウジウジしました（苦笑）。声優になったきっかけが、学校に行きたくないというところからスタートしていて、運動もせずに学校が終わったらすぐ帰るという感じで。太一がスポーツをしているのでそこは新鮮でした」と、太一とは反対のものだそう。続くM・A・Oは言いあぐねていると、花江から「戦隊モノはやってたの？」と、M・A・Oが女優・市道真央として出演していた特撮ドラマ『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイイエローの話を振り、「それは高校卒業してからでした（笑）。その頃は家でピコピコゲームをしていました。中学のときはソフトボール部だったのでそのころが全盛期です」と、インドア派だったそうだ。
一方の三森は、「ミュージカル部に入っていて、放課後もずっと部活で一日じゅう体を動かして、家でくーって眠っている感じでした」と、アクティブだったため、花江は「ここ（花江＆M・A・O）でキッパリと溝ができました（笑）」と、おどけて笑いを誘っていた。
最後にM・A・Oから、「再会してやっと旅が始まったばかりなので、冒険していただけたら嬉しい」と呼びかけると、三森は「高校生になって思春期になって『選ばれし子どもたち』の心の成長も一緒に楽しんでもらえたら」と、アピール。
花江は、「太一に決まった時に悩みまして、アニメも見返して、アフレコに挑んだんですけど、どんなふうに完成しているんだろうなと思って、凄いドキドキしたんですけど、自分の中では違和感を感じなかったです」と、胸を張りつつ、「デジモン大好きで自分でデジモンおばさんと言っていらっしゃる松澤千晶アナウンサーに、たまたま別の現場で会ったんですが、開口一番に握手をされて、『本当に本当によかったです！』と号泣しだして」と、熱烈なファンの期待の高さが分かるエピソードも披露していた。
アニメーション『デジモンアドベンチャー tri. 第1章「再会」』は11月21日より全国10館にて上映！
※初稿にて誤表記がございました。お詫びして訂正致します。
