俳優の松坂桃李（26）が12月2日、都内の丸の内ピカデリーで映画『マエストロ！』（監督：小林聖太郎／配給：松竹、アスミック・エース）完成披露試写会イベントに歌手のmiwa（24）、西田敏行（67）、小林聖太郎監督（43）と出席した。
解散したはずだった名門オーケストラの再編成の話が、若きバイオリニスト・香坂（松坂）の元に舞い込む。しかし、練習場所は廃工場、メンバーは他をクビになった負け組たち、現れた指揮者は大工道具を振り回す謎のオッサン・天道（西田）だった。破天荒な天道に振り回されながらも、次第に彼の導く深い音に引き込まれていくメンバーたちだが…人気漫画家・さそうあきらの名作がついに映画に！
今作で主演する松坂は「日本の音楽映画に新しい風を吹かしに参りました！」と力強く登壇。アマチュアのフルート走者を演じ、映画初出演となるmiwaは「こういった完成披露試写会にも初めて出させていただいて緊張しております。（ライブの時と）全然ちがいますね」と満面の笑顔で話した。
バイオリンを演奏するのも初めてだったという松坂は「作品に入る1年くらい前から練習しまして、最初はバイオリンの難しさみたいなものがまったくわからなかった。『耳をすませば』の天沢聖司みたいでカッコいいなと思っていたんですけど、ものすごいものだぞと捉えきれていなかった。練習が始まるにつれてだんだん口数が減っていった」と苦笑い。そんな松坂に小林監督も「すごいなあと思ってました。自分がやれと言われたら絶対できない」と笑いを誘った。
松坂の奮闘ぶりについて、西田も「桃李くんの集中力というのもは本当に感動しました。ありきたりな音楽映画じゃないですよ、すごいですから」と絶賛。miwaは初挑戦の演技に「初日の撮影が食堂のシーンでご飯とタクワンを食べながら質問に答えるシーン。OKが出たら別の角度で撮るんです。同じことを同じタイミングでやるというそんな基本的なことも知らなくて大変でした」とキュートに話し、「ご飯も何杯も食べて、タクワンも何枚も食べました。当分タクワンは食べなくてもいいなと思いました」と明るい笑顔を振るまいた。
ここで11億円相当のストラディバリウスがステージに登場。緊張気味に手にした松坂は「軽いです、紙並です！」と驚愕。実際に11億円を弾いてみると「ちょっと震えました。振動がものすごく体全体に伝わる」と大興奮だった。プロの演奏家による普通のバイオリンとの聴き比べをすると「（違いが）わかります。音の微妙な、繊細な響きそのものがものすごく透明感があるような感じでビックリしました」と感動だった。最後に松坂は「スタッフ、キャストみんなで血のにじむような日々を送って完成しました。劇場がコンサート会場に変わる瞬間をぜひ体験してください」を自信あふれる笑顔で呼びかけた。
『マエストロ！』は2015年1月31日全国ロードショー！
