歌舞伎俳優の市川海老蔵(36)とジョッキーの武豊（45）が10月28日、東京・日本橋の三越本店で『JRA60周年記念 馬と歌舞伎 サラブレッドトークショー～武豊×市川海老蔵～』を行った。
競馬ファンで知られる海老蔵に、私生活でも交流がある武は「大口払い戻しの噂はよく聞きますよ。春の天皇賞の時は財布に入りきれてなかったですね。カウンターに積んでました」と勝負師っぷりを証言。海老蔵は「その時は勝ちました。その分投資してますから」とどのくらい当てたのか明言しなかったが、武は「その時のジョッキーよりも稼いでましたよ」と話し、少なくとも600万円を超える大勝となったことをうかがわせた。
同イベントは展示物や映像を通して馬と歌舞伎の魅力を発信するもの。10月22日から11月4日まで三越本店で開催され、案内人を海老蔵が務める。トークショーでは武が「もともと会いたい人だったので共通の知人を探してお会いしたんです」と出会いを明かすと、海老蔵は「はじめて聞きました。ビックリ」と驚いていた。
現在も夫婦そろって歌舞伎に観劇するという武だが、海老蔵は「この前気になったのが、9月に南座でやったときに豊さんと奥さんがいらしてて、2幕目から豊さんいなくなってた」とチクリ。武は「こっそり行ったのに気づいてたんですか。どうしても行かないといけない食事会があったんです」と困り顔だった。
互いの印象を聞かれると、海老蔵は「（競馬の）歴史でしょ。先輩たちがひしめき合っている中で豊さんが圧倒的に勝ち続けていた。まさにレジェンド。初めて会う時は緊張しました」と熱弁。2006年に会った際には、ディープインパクトの凱旋門賞について「『なんでですか!？』と怖いぐらいに質問攻めに会いました」と武も振り返った。
海老蔵は「娘を『動物園に行こうか、１種類の動物しかないけどいい？』と東京競馬場に連れていきました」と競馬ファン鉄板のネタを披露。サラブレッドにからめた質問には「我々はひとりかふたりの子供に託すしかない。環境を作っていくことが重要では。そういった環境を父が私に提供してくれましたし、二十歳ぐらいまではする義務があるのかなあと思います」と子供の歌舞伎教育に前向きに語った。
もちろん11月2日に開催される秋の天皇賞に今から予想を巡らせていると話す海老蔵。武が騎乗するヒットザターゲットについて「この前いいレースしてましたね。ハマれば行く感じがした。人気にならないことを祈りますよ」とニヤリ。武も「3着狙いで」と謙遜しながら「ハマればいく。大本命がいないレースなのでみんなにチャンスがあるんじゃないかな」と静かに闘志を燃やした。
囲み会見では親友の伊藤英明の結婚ニュースに、海老蔵は「知ってましたよ。随分前から。俺があいつの家に行った時に（結婚相手の女性が）いたんですよ。きれいな人」と祝福。「自由に生きればいいんじゃないですか」と海老蔵流エールを送った。
最後はやはりレースの話題。武は「もちろん勝ちたいですし、それで海老蔵さんがハッピーになれが嬉しい」と意気込みを語ると、海老蔵は「ヒットザターゲットで行こうと。脚色がすごくいいし……」と話も尽きなかった。
