
宇宙飛行士を目指す兄弟の成長を描いた人気マンガ「宇宙兄弟」の初となる大規模展「宇宙兄弟展」の報道陣向け内覧会が30日、都内・日本橋三越で行われた。
「宇宙兄弟」は2008年に「モーニング」(講談社)で連載スタートし、累計発行部数1400万部を突破した人気マンガ。会場では、一般初公開となる原画約200点に、原作者の小山宙哉氏(35)のネタ帳及びラフスケッチなども配し、原作と宇宙を存分に楽しめる展示となっている。
この日は、小山氏も展示を観覧に訪れ、「記念写真を撮れるスペースもあるので楽しいと思う。原画を見ていただける機会はなかなかないと思うので、ペンの流れなど仕事の跡とかは、興味のある人には参考になるかも。ボクも赤塚不二夫展に行って、原画を見て参考になった」と満足げにPRした。それでも、原作を見られることには恥ずかしさもあるそうで、「コテコテに塗った跡を見て、ここで失敗したんだなとか、インクこぼしたんだなとか、バレてしまうのはちょっと…」と苦笑い。

マンガからスタートし、テレビアニメや映画と発展を続けている「宇宙兄弟」だが、「広がっていくのはうれしいけど、もっと原作をどうにかせな!という感じ。今まで見てくれた人の期待を裏切らないようにしたい。ボクは『スラムダンク』の”桜木花道”を友だちみたいに感じているので、みなさんに(『宇宙兄弟』の)ムッタやヒビトと生活した日々があったなと思えるような、そんな作品になっていったらいい」と想いをこめていた。
また、8月9日にはアニメ映画「宇宙兄弟 ナンバーゼロ」も公開されるが、「脚本から描いています。物語がはじまる前の、ムッタがまだ会社員、ヒビトが宇宙飛行士になりたての頃に焦点を当てて、先輩たちとの交流を描いていきたい」と意気込んでいた。
展示は5月1日から6日まで。






