NO IMAGE

『ゲバラ最期の時』戸井十月さん死去 『爆裂都市』にも出演

 ノンフィクション作家で俳優の戸井十月(といじゅうがつ)さんが28日午後0時20分、肺がんのため東京都内の病院で亡くなった。64歳だった。

 戸井さんは東京都出身で、父は画家の戸井昌造さん。武蔵野美術大に入学したが、学生運動が原因で中退し、料理人の見習い、ルポライター、イラストレーターなどを経て作家に。1997年から2009年にかけて世界各地をオートバイで走り、五大陸を走破。キューバ革命を指導したチェ・ゲバラゆかりの人々を南米各地に訪ねた『ゲバラ最期の時』や、キューバ建国の父に面会した体験記『カストロ、銅像なき権力者』などノンフィクションを多く執筆した。

 30日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、俳優としても82年に『ロッカーズ』(当時)の陣内孝則(54)や『ルースターズ』の大江慎也(54)らが出演した映画『爆裂都市』(石井聰亙監督)に出演した。葬儀・告別式は近親者のみで行われ、後日、お別れの会を開く予定。

広告