ロッキード事件などを手掛け“ミスター検察”“特捜検察の顔”と呼ばれた元検事総長・吉永祐介さんが23日、都内の病院で肺炎のため死去した。81歳だった。
吉永さんは岡山市出身。1955年に検事任官。東京地検特捜部に通算約14年間在籍し、副部長時代には、76年に故田中角栄元首相を逮捕したロッキード事件で主任検事を務めた。東京地検特捜部長としてダグラス・グラマン事件、東京地検検事正としてリクルート事件を陣頭指揮するなどした。
29日付の日刊スポーツ、スポーツ報知、スポーツニッポン、東京中日スポーツ、サンケイスポーツ各紙が報じており総長在任中は、オウム真理教による一連の事件や、元労相を逮捕した旧2信組事件といった大型経済事件を指揮していた。
遺族によると「葬儀は家族で執り行い、検察庁への連絡は葬儀後に行うこと」としており、葬儀・告別式は近親者で行ったという。喪主は妻・典子さん。