プロ野球・阪神タイガースと広島カープで活躍した金本知憲さん(45)からボートレース(競艇)団体への預託金や農業法人への農地購入代金などの名目で、約1億2000万円をだまし取った疑いで詐欺罪に問われた無職の本多善光被告(45)の公判が13日、さいたま地裁(西村真人裁判官)で開かれ、金本さんが証人として出廷した。
金本さんは広島時代に知人の紹介で本多被告と知り合い、「土地をいっぱい持っている」資産家と思い、家族ぐるみで付き合いを始めたという。06年7月に約1480万円をボートレース団体への預託金名目で同12月まで計7回、9800万円を振り込んだ。その後も金本さんは本多被告に農業法人の出資話を持ち掛けられ、08年12月から09年2月まで3回にわけて1800万円を振り込んだとのこと。被害総額は約8億円にも上り、戻ってきたのは800万円だけだったと証言した。
14日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、金本被告は「本当にバカだったんだな、と…」とだまされていたことを悔やみ、最後まで本多被告には視線を向けず。本多被告に対しては、「友情を踏みにじった。思い処罰をしてほしい」と突き放していた。