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櫻井孝宏ベルセルク壊れてるのに繋がってる関係

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 アニメーション映画『ベルセルク 黄金時代篇? 覇王の卵』(監督:窪岡俊之/配給:ワーナー・ブラザース映画)初日舞台あいさつが4日、都内で開かれ、声優・櫻井孝宏、行成とあ、三宅健太、岩永洋昭、窪岡監督が登壇し、MCはニッポン放送の吉田尚記アナが務めた。

 20年以上にわたる連載がいまなお続く三浦健太郎のダークファンタジー漫画が原作。主人公・ガッツ(岩永)の悲劇的宿命が3部作で順次公開され、グリフィス(櫻井)の『鷹の団』との出会いや、キャスカ(行成)、ゾッド(三宅)の団員との友情が描かれる。プロジェクトがスタートして5年目となる超大作がついに公開だ。

 まずは、櫻井が、「かかわらせていただいて、いつ劇場公開されるのかなと思っていました。やっと公開です。初日にいらしていただいてありがとうございます」と、感慨深げにあいさつ。ここで、三宅が、「きょうはヘアメイクさんに髪を直してもらったのですが、頭皮から血が出るぐらい興奮してます」と、お茶目さを見せ笑いを誘った。

 本日は、5年目にして初めて窪岡監督からキャスティングの真意が明かされ、櫻井へは「2枚目の演技が自然な感じがしたんです。後半の方の芝居でヨレヨレになったのもうまかったんです」と、櫻井は、「2枚目だったんですね」と、苦笑いするも、「今後続いていく作品なので嬉しいです」と、喜びを。

 長身でガッツのような体格の岩永へは、「声を出された瞬間にガッツだな」と、感じたそうで、岩永は、「嬉しい半面プレッシャーもありました。スタッフさんに支えていただいて、やったつもりです」。

 行成へは、「入ってきた瞬間、『行成とあです!』という凛とした感じが一発でキャスカだなと思いました」と、明かす窪岡監督。普段はアニメよりも、外国語の吹き替えが多い行成も、「あのときは、ケンカ売ってるんじゃないかというくらい声を出しました。まさかねという感じでした」と、当時のことを振り返る。

 ただし、映画3部作の中では、精神が壊れてしまうほどの陵辱をグリフィスの転生した姿から受け、以降、まともに喋れなくなるほどのトラウマを負うシーンがあるが、窪岡監督は、「行成さんならこなしてくれる」と、信頼を寄せると、行成は、「やるならとことんです。満足して頂けるように頑張ります。役者冥利につきますので楽しいです」と、体当たりで臨むという。

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登壇する5人

 三宅についてはゾッド役でのオーディションがなく決まったそうだが、「ガッツ役でオーディションを受けて残念でしたと言われてチクショーと思ってたらゾッドで呼ばれてビックリしました」と、首をひねる。すると窪岡監督が、「実は三浦先生ご指名だったんです」と、初めて真実が明かされると、「そうですか!」と、喜びのあまり挙動不審に。「業界でモンスター声と言われていますが、役者冥利に尽きます。恐縮です」と、笑みを見せていた。

 なお、場内には多数の女性ファンが詰めかけていることに、行成へ、「『ベルセルク』は戦場の風景もそうですが、人間と人間の喜怒哀楽のぶつかり。戦争モノだけじゃ終わらない、憎しみ妬みが入っているところが、しっかり描かれていて、女性の方も見れると思います。嫌なところもいいところも貰えて心の引き出しが増えますね」と、見どころを。

 櫻井からは、「物語の始まりで出会いがあれば別れがあるので、壊れてるのにつながっている人間関係というのが赤裸々につながっている。過去がつながっていて、痛いと思っていても目が反らせない」と、全部が見どころであるとしみじみ語った。

 また、2部のパートについて窪岡監督は、「起承転結の承と転になると思います」と、構想を明かしたが、次作では原作ではグリフィスがミッドランド国の王女を密通してしまう濡れ場もあるだけに、吉田が「下世話な話ですがグリフィスが王宮でとんでもないことをしますが?」と、窪岡監督へ質問を投げかけると、「正面からやるというつもりでやってます」と、あえてしっかり描くことを明言していた。

 4日より全国公開中!なお第2弾『ベルセルク 黄金時代篇II ドルドレイ攻略』は6月23日に公開予定。さらに、『ベルセルク 黄金時代篇? 降臨』は2012年の冬となっている。

20120204ベルセルク
岩永洋昭
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櫻井孝宏
20120204ベルセルク
行成とあ
20120204ベルセルク
窪岡俊之監督
20120204ベルセルク
三宅健太
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鷹の団の旗と2メートルの“ドラゴンころし”
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