人気アイドルグループ『AKB48』の“まりやぎ”こと永尾まりや(19、チームK)が6日、都内・浅草公会堂で行われた青山メインランドプレゼンツ『横山剣 大座長公演』公開ゲネプロ前の囲み取材に『クレイジーケンバンド』(CKB)の横山剣(52)、タレントのラサール石井(57)、総合プロデューサーの秋元康氏(55)とともに出席した。
原案・プロデュースに秋元氏、演出にラサールを迎え、1部は演劇「~風狂剣(くれいじいけん)無頼帳~『赤いマイクのあんちくしょう』」、2部はライブ『浅草公会堂のクレイジーケンバンド』の2部構成。今回でまりやぎは舞台初出演で、横山率いるCKBも演劇に初挑戦する。
フォトセッション時、得意の「イイネ!」ポーズで報道陣を沸かせた横山は、今回大座長を務めるようになった経緯について、「秋元さんにお話をいただいたときは、どうやって逃げようかということばっかり考えていた」としながらも、「殻を破ってみるのもアリかなという自分と、いや止めとけという自分がいた。でもやるんだよという気持ちでやってみたら、なんか不思議な気分で。子供のときに小林旭さんや赤木圭一郎さんの映画を観たような、キャバレーのシーンに間に合ったみたいな嬉しい感じ」と説明。
これまで芝居を観るのは大好きだったという横山だが、「関わりたいとは思っていたけど、出演するとは思っていなかった」と、自分自身に驚いているよう。
秋元氏は、「僕もCKBの大ファンだし、コアなファンが多い。何かやるにしても変なことはできないなと思っていたけど、まったく違う冗談に一回お付き合いしていただいたら面白いじゃないのかなと、剣さんにお話しした」と、横山に白羽の矢を立てたことについて語った。
秋元氏が「剣さんはそのままでいいので、演じるというよりも、役柄を楽しんでください」という言葉が決め手となったようで、横山も「そうかなと(笑)。何か説明のできないマジック、ミラクルのようなものが起きるような、根拠のない自信のようなものが身体の中で燃え上がってきましたね。ここ数年になかった気持ち。次の扉が見えてきた」と、口説き文句にまんざらでもなさそう。
座長・横山について聞かれた演出のラサールは、「非常に勘が良く、とくに笑いの間合いがいい。今回、一番ウケるのは横山さんじゃないかと思う」と、大絶賛した。
サングラス姿で、見た目は怖そうな横山について聞かれたまりやぎが、「CKBさんは知ってたけど、昨日初めてバンドを見学させていただいた。こんなにかっこいいおじさんがいるんだって思いました」と褒めると、横山が「恐縮です」と照れて、報道陣も爆笑!
今後も芝居は続けるのか気になるところだが、横山は「これが終わったら、旅行でも行きたいです」と、あまり前向きではないよう。今回も「むしろ難色を一番示したのが僕じゃないですかね。メンバーのほうが『やろう』と言っていた」という秘話をぶっちゃけたところで、秋元氏が「芝居の勘が戻ったと思うので、次は『シェイクスピア』とか長ゼリフがあるものをお願いしたい」と、ジョークを飛ばしていた。
また、河西智美(21)はじめ5日、『AKB48』卒業を発表した松原夏海(22)など、卒業メンバーが相次いでいることに話題が及ぶと、秋元氏は「それは本人たちの意思ですから。総選挙も立候補制にしたので、どうしようかと考えたときに卒業しようという人も出てくると思うし。いつまでAKBにいていいとか、いちゃダメだとか何もないので、自分がこれだと思ったときに卒業する人はこれからも出てくると思う」と言及。
そして、秋元氏から「この舞台をやって、私は卒業します!とか(笑)。まだまだ頑張るでしょ?」と、冗談交じりに聞かれたまりやぎは、「まだまだ頑張りたいと思っていますけど、先輩たちがやめていくのは寂しいというか、同じチームになったのにもっと教わりたかったと思うこともある。夢に向かって卒業されるということで、私もそういうふうに卒業できたらと思います」と、コメントした。
さらに『HKT48』の指原莉乃(20)が、HKTの劇場支配人に就任したことについて聞かれた秋元氏は、「いろんな兼任(メンバー)がスケジュール的に厳しいんじゃないかという声がスタッフのほうからあった。その中で、指原が凄くHKTをまとめているので、『劇場支配人というのはどうですか?』という声があって、『それ面白いんじゃないの』っていうぐらいですね」と答えた。
公開ゲネプロでは、横山が「屋台のラーメン屋さんなんですけど、感情を持った屋台です。武器が仕込んであったり」と自身の役どころを説明したように、屋台のラーメン屋に扮し、花道に登場。
まりやぎは、キャバレー嬢役で、親子の場面をときに切なく、ときに笑いありで演じてみせた。もちろん横山との共演シーンもあり、まりやぎと横山の過去が明かされる場面は必見だ。
その他、お笑いタレント・笑福亭鶴瓶(61)の息子で俳優の駿河太郎(34)や俳優・石垣佑麿(30)、中野英雄(48)、女優・渡辺舞(24)、小林恵美(30)、キックボクサーの上松大輔(28)などバラエティーに富んだ顔ぶれが出演。CKBメンバーも演技に挑戦し、ライブも披露した。