NO IMAGE

サンドウィッチマン効果!TV局がようやく避難者捜索リポートを…

 宮城県仙台市出身で、今回、気仙沼でのロケ中に「東北地方太平洋沖地震」に遭遇し、九死に一生を得たお笑いコンビ『サンドウィッチマン』の再三にわたる悲痛の訴えが、テレビ局の報道姿勢を動かした。

 当サイトでも13日付けの記事で紹介したが、『サンドウィッチマン』の伊達みきお(36)が、13日に『フジテレビ』の災害特番に電話出演し、地震直後の状況を生々しく報告したこともさることながら、「連絡が取れず、安否情報が一番知りたい。もっと、避難所の人の顔を一人でも多く映してほしい」と、切実に訴えた。(その前に『久米宏 ラジオなんですけど』と『テレビ東京』にも電話出演していたそうだが、私は見ていなかった)。

 さらに、15日には、『DON!』(日本テレビ系、月~金曜・午前11時55~)に出演した際にも、サンドウィッチマンの伊達みきお(36)と富澤たけし(36)、気仙沼市で被災した妹さん夫婦と連絡が取れないでいる生島ヒロシ(60)、司会・中山秀征(43)らと、以下のようなやりとりがあった。

 伊達 「連絡が取れないっていう人が凄く多いんです。家族がいたりとか知り合いがいたりとか、みんなテレビ見てるんですよ。で、避難している人が45万人いるんですよ。避難所をもっとテレビで映してほしいんですよ。避難している人の顔をね、もっと映してほしいんですよ。ああ元気だったんだとか、わかんないんですよ」

 女子アナ 「あのー、これまでだったら避難所というのは、やっぱりあの、避難している人たちの生活の空間でプライバシーだといわれて我々も配慮しなきゃいけなかったんですが…」と、苦しい言い訳をいう。

 伊達 「そんなこと思ってる人誰もいない」と、バッサリ。

 サンド富澤 「名前だけでも映してもらえればわかると思うんです」

 中山秀征 「状況の映像よりも…」

 伊達 「いいんですよもう。津波の凄い映像とかもういいから!避難所を映してほしいんです。全局で同じことやってる事態じゃないですよ今」

 生島ヒロシも 「助かった人のファックスの紙とか、あれを映してほしいですね」と、当事者としての意見をいう。

 伊達 「報道されていないところで孤立している人が多いんですよまだ。気仙沼の大島ってところもあるんです。あと茨城県の北部でもまったく報道されていないところで何人も孤立してる。救援物資が1個も届かないというのが、僕のブログのコメントにも入ってて、これは僕らに伝えてくれって頼まれたんですけど、すごく多いんですよそういうの」

 中山秀征 「うんうん、今こうやって放送して伝えられるのは、テレビがいちばん力があるわけですから」

 伊達 「テレビの力ってメチャクチャでかいですよ。テレビの力ものすごく問われますよこれ」

 これを受けてか、日本テレビでは夕方のニュース『every.』(月?金曜・午後4時55分(現在は拡大版として午後3時55分)~)と『NEWS ZERO』(月~木曜・午後10時54~/金曜、午後11時58~)で、被災者に直接マイクをもたせて、「元気です」のコメントを流している。左上に、どこどこの避難所というのを明記しているので、非常にわかりやすくなっている。

 NHK始め、他の民放やローカル局でやっているかどうかは定かではない(私がみている限りにおいては、日本テレビ以外みたことがない。他局でもやっていたらごめんなさい)が、伊達の悲痛な訴えが、取り入れられたと思う。そうじゃなければ、タイミングが良すぎ。

 あらためて、芸能人の発言、しかも被災地域出身で、自身も被災しているという当事者ならではの説得性と影響の大きさを実感させられた。

 ただ、ニュースの放送時間枠では、数名しか時間が割けていないのが残念。なんといっても、原発の問題、被災状況や救援物資の状況、計画停電、株や円高…など、地震関連だけでも、報道しなければならないことはたくさんある。CMも徐々に復活しているいま、それを飛び越えるというのは難しいだろう。そこで、タメ撮りしておいて、昼間の時間や深夜の時間に1時間とか2時間とか時間を決めて、繰り返し流し続けるというのはどうだろうか。

広告