東日本大震災被災地の岩手・陸前高田市で市立高田小学校の体育館で追悼式が10日、開かれた。
約1800人が犠牲となった陸前高田市は今年は多くの遺族にとって命日となる11日が平日のため、開催を1日早めたという。
11日付のスポーツ報知、サンケイスポーツ、日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ各紙が報じており、800人以上が参列し、戸羽太市長は「震災の悲劇を繰り返さないためにも、一時も早く、市民一丸となって復興を成し遂げなければならない」と、あいさつ。
遺族代表で、家族4人を失った小島幸久さん(41)は「生きていれば、恋をして家族を作って、幸せになったことでしょう。そんな人生を、津波は奪い去りました。東日本大震災という名の『こんちくしょう』。あなたたちは、生きたかったはずです。これから復興が進み、劇的に変わっていく街を、見守っていてください。ずっと心の中に生きています」と、犠牲者へ語りかけた。
また同日、陸前高田市は隣にある岩手・大船渡市の死者数とほぼ同じ約1900枚のたこを揚げて、亡くなった人を悼んだ。約500人が参加し、縦約30センチ、横約25センチのひし形のたこ100枚をつなげた連だこや、「奇跡の一本松」の絵や「復興祈願」などのメッセージが書かれたたこが、大空に舞った。