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山本太郎“原発廃止”は「役者として生きるための担保」

「夢はいい役者になること」

 俳優・山本太郎(37)が27日、都内で映画『マイウェイ 12,000キロの真実』(監督:カン・ジェギュ/配給:CJ Entertainment Japan/東映)トークイベントに登場した。

 山本は「“市民活動”が忙しくて、まだ完成した作品を観てないんです」と笑いながら登壇。3.11の大震災以降、反原発活動を積極的に行っていることで知られる山本だが「夢はいい役者になることですね。60代、70代になってブレイクできるのではと思っているのでその時まで生き延びてなきゃいけない。そのために原発もすぐ廃棄しなきゃいけない。地震大国で今地震の活動期なのに、続ける必要はない」とバッサリ。「僕たちが生きていく上で障害になるものですね。生きていくことを担保するための行動が必要」と真剣に語った。

 同作は日本、ソヴィエト、ドイツの軍服を着て戦った東洋人が実在したという実話を元に作られた壮大なストーリー。マラソンランナーとして将来を有望された日本人と韓国人の青年がユーラシア大陸12000キロを移動し、戦火をくぐり抜けた運命の果てにたどり着く友情を描く、衝撃と感動のドラマ。

映画『マイウェイ 12,000キロの真実』
 当時の日本軍の曹長・野田を演じた山本は「スカイプでオーディションしたんですけど、最初は受けたくなかったんですよ」とざっくり斬り込み「単に日本人が悪いアイコンになるだけの悪役は嫌だと。そうすると、監督が粘ってくれたので『じゃあノダのバックグラウンドを一緒に作っていこう』とすり合わせをしたんです」と舞台裏を明かした。

 韓国映画史上最高となる20億円をかけ、アジアとヨーロッパで240日間のロケを敢行。ノルマンディー上陸作戦まで再現した作品に、山本は「現場が壮絶なんです。火薬の量とかハンパじゃなくて。バーン!バーン!と(テストの時と)景色が違うんです。カメラワークがすごいだけじゃなくて、実際にすごかったんです。火炎瓶も本物の瓶でした。本当の戦場でしたね」と過酷な撮影を苦笑交じりに振り返った

 また、韓国からの留学生の役についての質問には「韓国側から見たら“親日”だとか、日本側から見たら“反日”であるとかカテゴライズしたがる、そういう考え方をしている時代じゃないですよね。どっちかに分けることではなくすべてを含めて人間。多様性を認める世の中にしなければ」と思いを語った。

 『マイウェイ』は大ヒット公開中!

山本太郎
映画『マイウェイ 12,000キロの真実』トークイベント
映画『マイウェイ 12,000キロの真実』トークイベント
映画『マイウェイ 12,000キロの真実』トークイベント
映画『マイウェイ 12,000キロの真実』トークイベント
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