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ティム・バートン監督 ストップモーションアニメの撮影振り返り「大変な作業だけど魔法のよう」/『フランケンウィニー』来日記者会見

ティム・バートン監督 ストップモーションアニメの撮影振り返り「大変な作業だけど魔法のよう」/『フランケンウィニー』来日記者会見
チャーミングな笑顔を交えて語るティム・バートン監督

 映画監督のティム・バートン(54)が3日、都内で行われた映画『フランケンウィニー』(監督:ティム・バートン/配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)来日記者会見を行った。ゲストとして、吹替版で声優を務めるお笑いコンビ・オリエンタルラジオと、ハリセンボンの箕輪はるか(32)も応援に駆けつけた。

 “禁断の実験”によって死んだ愛犬・スパーキーを生き返らせたヴィクター。しかし、自分が死んだことに気づかないスパーキーは無邪気な行動をとりクラスメイトに気づかれてしまう…という『フランケンウィニー』は、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』など数々の美しい映像を世に送り出したバートン監督が2年の歳月をかけて新たに制作した全編モノクロ・3Dのストップモーションアニメ作品。1秒間の映像を撮るために24カットの映像を撮影するという気の遠くなるほどの過程を積み重ね、不思議で温かみのある映像を創りだした。

ティム・バートン監督 ストップモーションアニメの撮影振り返り「大変な作業だけど魔法のよう」/『フランケンウィニー』来日記者会見
『フランケンウィニー』来日記者会見

 ステージに登ったバートン監督は「私たちの大好きな東京に来れて大変嬉しく思います」と眼鏡の奥からいたずらっぽい笑顔であいさつ。ディズニーでアニメーターとしてのキャリアをスタートした監督が84年に発表した同名の短編映画の長編化に「もともとこの作品の始まりは子供の頃の愛犬との関係と、その思い出からです。初めて無償の愛というものを知り、とても思い出に残っています」と語った。

 俳優が演じた短編版とは異なり、再び映像化するにあたりストップモーションという手法を選んだ監督。「今作の本当のヒーローはアニメーターだと思っています。本当にメンバーたちは素晴らしかった」と振り返り、「すべての工程において、セットに足を踏み入れると、実際にキャラクターたちを見ることができるんです。ちゃんと照明を当てられているんですよね。1フレームごとに息吹を与えるというのは、大変な作業だけど魔法のようで、とても楽しいことだと思います」とチャーミングに語った。

 報道陣から「生き返らせることについてどんな考えをもっているか?」と問われると「実際、私の死んだ犬を蘇らせることができたとしても、おそらくそれはNOだと思います。この作品で伝えたかったのは感情的な絆です。大切なものとのつながり、精神的な想いというのを伝えたかったのです」と答えた。登場する魅力的なキャラクターについては「すべて実在の人を参照しています。知っている子供たちやおかしな先生たちであったり、自分の思い出の中からこの作品を作りました」と楽しそうに明かした。

 また監督は「自分のモンスター映画への愛というものもつまっていると思います。子供のころからストップモーションのアニメをやっていて、今は技術が進歩してやりやすくなっていると思います。とても忍耐力がいるものだと思いますが、とても報われるものなのです」と若い世代にアピール。アリソン・アバッテ プロデューサーも「ストップモーションは作り手のビジョンというものがピュアにダイレクトに表現できる作品。絶滅しつつあるアートの形ですけれど、もっとたくさんの監督につくり続けて欲しいものです」と話した。

 『フランケンウィニー』は12月15日より全国公開!

ティム・バートン監督 ストップモーションアニメの撮影振り返り「大変な作業だけど魔法のよう」/『フランケンウィニー』来日記者会見
ティム・バートン監督
ティム・バートン監督 ストップモーションアニメの撮影振り返り「大変な作業だけど魔法のよう」/『フランケンウィニー』来日記者会見
スパーキー
ティム・バートン監督 ストップモーションアニメの撮影振り返り「大変な作業だけど魔法のよう」/『フランケンウィニー』来日記者会見
『フランケンウィニー』来日記者会見
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