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島田紳助さんの「あんたはやくざだ」記事、名誉毀損認められず

 『週刊現代』(講談社)の記事で名誉を傷つけられたとして、元タレントの島田紳助さん(56)と吉本興業が、発行元の講談社側に計1億6500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は30日、吉本興業への名誉毀損のみを認め、110万円の支払いを命じた。

 争われたのは、「紳助、あんたはやくざだ」などの見出しで、京都市内の不動産取引をめぐり、島田さんが暴力団組員と同席して交渉したなどと報じた昨年10月15日号の記事。本多知成裁判長は、「ゼネコン従業員らへの取材から真実と信じる相当の理由があった」と、島田さんに対する不法行為成立は否定した。吉本興業に関する記述については、「所属タレントが暴力団と関係を築いていることに寛容との印象を与えた」と指摘した。

 31日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ各紙が報じており、吉本興業によると、判決に納得できない島田さんは、即刻控訴する意向とのこと。同社も賠償金額および謝罪広告の請求が認められなかったとして、控訴する予定という。一方、『週刊現代』編集部は、「島田氏の請求がすべて棄却されるなど、主張のほとんどが認められた」とコメントした。

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