歌舞伎俳優・市川染五郎(39)、片岡愛之助(39)、中村獅童(39)という同世代の3人が17日、都内で大阪松竹座で上演される『二月花形歌舞伎』の製作発表会見を行い、獅童と愛之助は噂される恋について、近況を語った。
古典の名作から新作歌舞伎まで4つの演目を行うが、3人全員が全演目に出演するのは、口をそろえて「ない」というほど新しくも大変な試み。
しかも、“笑いの街”大阪で、2分に1回は笑わせるという狂言を集めたそうで、「“キゲキカブキ”と、打ってやりたい」と、染五郎は意気込むが、獅童は、「笑いの本場でこの演目！よくやったよね?怖いです」と、おどけて笑わせる。
さらに獅童は、「先輩から、『（お客さんを）泣かせる芝居は簡単だけど、笑わせる（芝居）は難しい』と聞いたことがあります。あれだけの内容で静まりかえったらどうしよう。僕のカツラ何の意味もなくなる」と、不安そうに語る。なんでも、ハゲカツラで登場した獅童。それが途中で脱げると、もみあげもベッタリはりついた頭になると、歌舞伎らしくなく、新喜劇風な笑いの演出もあるという。
発案者の染五郎は、「大阪の松竹座で3人で興行を打ちたい。大阪で喜劇をやりたいというのが先に合って、それが今というのは、いろいろ理由があります。笑い疲れるぐらいのお芝居ができれば」と、意気込みを語る。
それなのに、「今さっき台本をもらったばっかりで、全体揃っての稽古は4日間しかない。普通は稽古に1ヶ月ですよ。それでも2月2日（初日）はやってくる」と、獅童は緊張気味に語り、愛之助も「3人で助け合って乗り切るしかない」とヤル気を見せた。
製作発表後の囲み会見で、３人のライバル意識について聞かれると、「負けっぱなしですよ。僕にないところをたくさんお持ちなので、いつもいいなぁと思っている」と、染五郎と愛之助をたてると、すかさず取材陣が恋愛では、獅童が勝っているとふる。
これにも獅童は、「いやいや、ありがたいことに、僕は週刊誌の方に書いていただけるので、そう思われていますが、（２人の方が）全然モテるから。間違っているんだよね、認識がさぁ。そういうことよりも松竹座でこういう新しいことをやるんですよ、ということの方で（記事の）見出しが大きくなるとありがたい」と、マスコミ慣れしている獅童が、くぎを刺す。
獅童は、昨年1月に一般女性と結婚間近と交際報道されたが、「交際1年経ちましたね」と、突っ込まれ、結婚の予定を問われると、「ないなあ。あるときは早くご報告しますよ。今はこれ（公演）が大変だから。これが終わったとき？そうかもしれないですね」と、言葉を濁した。
また、劇作家の故つかこうへいさんの長女で元宝塚の女優・愛原実花（26）と交際中の愛之助は、結婚の予定について聞かれると「僕はもう1人で頑張って生きていきますよ」とねサラリというと、「1人？」と突っ込みが入り、慌てて、「問題発言をしたら、そっちのほうが（報道の扱いが）大きくなっちゃうからね。頑張ってい生きていきます」と、煙に巻いた。会見後、改めて「（２人の関係が）終わったということでいいんですね？」と直撃されると「はい。まあ、まあ、まあ」と、答えた。
同公演は、大阪松竹座で2月2日?26日まで。
