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尾木ママ 金子哲雄さんへ「僕の心の中に生きてます」!“住育”参加への熱い思い

尾木ママ 金子哲雄さんへ「僕の心の中に生きてます」!“住育”参加への熱い思い
熱弁を振るった尾木ママ

 “尾木ママ”こと尾木直樹(65)が18日、都内で株式会社エスリンクの『新・子育て住宅認定制度 説明会』に出席した。

 いじめ、ネット犯罪、考える力の低下など子供が現代社会でさらされている現状に、住環境という“住育(じゅういく)”という視点から向かい合っていくことを目的としたプロジェクト。住環境といっても、住宅内部のことだけに限らず、周囲の環境まで含めた視点で考えたものだ。同イベントに集まった約800人住宅関連企業者へは、子育てという部分、新しい住宅の認定制度などといった部分で営業へつなげることも提案していく。尾木ママは教育という視点から、より最適な住環境を体系的にまとめる役割を担うこととなった。

 小走りに壇上に立った尾木ママ。尾木ママは『家族がつながる喜びと自立心』、『グローバル化』、『他人とつながる-ボランタリー精神』、『原体験・生活体験豊かに』という4つのポイントを挙げながら1時間にわたって熱弁。

尾木ママ 金子哲雄さんへ「僕の心の中に生きてます」!“住育”参加への熱い思い

尾木ママ 金子哲雄さんへ「僕の心の中に生きてます」!“住育”参加への熱い思い
ポイントを挙げていく尾木ママ

 4つの共通することとして『生きる力』ということを強調する尾木ママは、東日本大震災で被災した岩手・釜石小学校の生徒全員が津波の被害を逃れ生き残ったこと、同校の校歌が故・井上ひさしさんが作詞した生命への力強いメッセージだったことを例にとりつつ、「心に入り込んでいて、とっさに判断力行動力になる力が生きる力なんです」と、前提を。

 その中で、「いじめ」について、尾木ママは、「住環境でも顔が見えるとか、おはようと言ったら声が小さいのとか、気がつける住環境じゃないことが多いんです」と、住環境に絡めて説明することとなった。それでも、「あと6時間くらい話せる」と話し、「輪郭を話したくらいでした」と、少し悔いを残していたようだ。

尾木ママ 金子哲雄さんへ「僕の心の中に生きてます」!“住育”参加への熱い思い
趣旨などを説明する

 同プロジェクトに参加したきっかけについて、尋ねてみると、「僕が教師をしていたときに家庭訪問をしていて、家に行くのですが、そこで感じるものがありました。素敵だなと思うこともあれば、心配だなという子がいる家庭もありました。家の状況から分かることもあるんです。何かで反映してもらえればと思ったんです」と、実体験が元だったそう。

 食育、旅育などのプロジェクトにも参加し、一定の効果もあり、そんなときに、同プロジェクトの社長から誘われたという尾木ママ。「なるほど、自分の専門領域としてやる価値があるなって思ったんです。学問の世界で満足するだけじゃなくて、生かされなければ意味がないって。臨床教育学が専門で『いじめ』『非行』をどう解決するかだったんですけど、住宅とかのコラボで、まったく新しい領域が開発されていくというのがあったんです」と、参加への思いを語っていた。

 また、講演中には番組などで共演し、肺カルチノイドで2日に死去した流通ジャーナリスト・金子哲雄さん(享年41)のことにも触れ、「会葬御礼というお手紙は本人が亡くなる3日前に書いていました。僕の心の中に生きています。いまでもここに来てくれているような気がします」と、生前の友情を振り返っていた。

尾木ママ 金子哲雄さんへ「僕の心の中に生きてます」!“住育”参加への熱い思い

尾木ママ 金子哲雄さんへ「僕の心の中に生きてます」!“住育”参加への熱い思い
尾木直樹
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尾木直樹
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