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ニコニコ、ヱヴァとコラボ!新バージョンは「Zero」に毛が生えた「Q」

ニコニコ、ヱヴァとコラボ!新バージョンは「Zero」に毛が生えた「Q」
新バージョンは「0」に「毛」が生えた

 日本最大級の動画サービス『niconico』(株式会社ドワンゴ/株式会社ニワンゴ)の新サービス発表会が17日、東京・六本木「ニコファーレ」で行われ、2012年5月1日に開始したバージョン「Zero」をより使いやすく改良した新バージョン「Q」のサービス開始を発表。

 また、「Q」つながりで、11月17日に公開される『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』とのコラボレーション企画として、niconicoのサイトデザインに“ヱヴァンゲリヲン MODE”を追加したことを発表した。

 同社代表取締役会長の川上量生氏と、同社取締役の夏野剛氏が登場し、説明があったあと、ニコニコ新バージョン発表のVTRは、ヱヴァとのコラボを予感させるものだった。川上氏のインタビューのBGMがヱヴァ。

 そして、「ニコニコZeroスタートから、今日でちょうど170日。バージョンチェンジの時が来た」と碇ゲンドウのナレーションに、「170日で終焉」「早すぎる活動限界」と黒バックに白文字が浮かぶ。冬月コウゾウが、「そもそもZeroにはどんな意味があったのかね」というと、ゲンドウが「言うまでもない原点回帰だ」と語り、コウゾウが、「なーるほど。それは成し遂げられたのかな?」と聞くと、ゲンドウは、「Zeroとはいったい何であったのか?総括が必要だ」と、2人のやり取りが続く。そして、画面には小さく「naze?」の文字。

ニコニコ、ヱヴァとコラボ!新バージョンは「Zero」に毛が生えた「Q」

 「Zero」の総括として、技術者、プログラマー、運営スタッフなどが成果を強調するインタビューが流れる。

ニコニコ、ヱヴァとコラボ!新バージョンは「Zero」に毛が生えた「Q」
アニメのワンシーンも登場

 それが終わると、「多岐にわたる華やかな祭か。運営は随分と、熱心じゃないか」とコウゾウ。「あぁ、その帰結点がニコニコ超会議2というわけだ」とゲンドウ。「ま~た、やるのかね…赤字問題は解決の見込みがたったとでも?」「それは、神のみぞ知る」と、コウゾウとゲンドウのやり取りが続く。

 そして、極めつけが、「希望は残っているよ。どんな時にもね」の文字のあと、アニメの実写が登場。ゼーレが、「もはやZeroは果たすべき役割を終えつつある」というと、ゲンドウが、「ご心配なく。ニコニコのバージョンアップは我々の計画の範囲内です」といい、「彼らのバージョンアップと新たなる新劇場版の公開。それらをもって約束の時となる。NERVとniconicoの運用は君の責務だ、くれぐれも失望させぬように頼むよ」と、ゼーレが言うと、「分かっております。『原点回帰計画』、すべてはゼーレのシナリオのままに」と、ゲンドウ。

 コウゾウが、「まさか、ニコニコがこんなに役バージョンアップするとはなぁ」というと、顎の下に両手を置いたあのポーズのゲンドウが、「あぁ、だが、あくまでもZeroに毛が生えた程度のバージョンアップだ」と、苦みばしって言う。コウゾウが「毛?」というと、ゲンドウが「毛。Zeroに毛」と渋くいう。

 ここで、「予告」の文字。葛城ミサトの声で、「明かされる新バージョン名。Zeroに生えた毛の正体とは。アジア最大の建築物に突如現れる謎の神社。廃棄されるドワンゴ本社。幽閉される西村博之。ついに集う運命を託されたニコニコ超会議スポンサーたち。果たして、ニコニコすることを望む者たちの物語はどこへ続くのか。次回、ニコニコ新バージョンQ。さーてこの次もーサービス、サービスぅ」という徹底ぶりに、拍手喝采で盛り上がるニコファーレに集まったニコニコのファンたち。

 結局、「使いやすさZero、運営のセンスZero」と、叩かれまくった「Zero」は、どう変わったのか。

ニコニコ、ヱヴァとコラボ!新バージョンは「Zero」に毛が生えた「Q」
“軽くて、早い”動画視聴ページ「Qwatch」

 “軽くて、早い”動画視聴ページ「Qwatch」。コメント欄を中央から下に戻した。視聴履歴のアカウント連携。“生放送番組をより見つけやすく”ニコニコ生放送TOPページ一新。番組表をリニューアル。リアルタイムで通知されるようにしたという程度。

 なお「Zero」の前にあたる「原宿」バージョンはそのまま残すとのこと。それを突っ込まれると、「われわれも慎重になってるんですよ……」と、本音もチラリ。ただ、「いつかは統合しないと」とは、考えているようだ。

 さて、この前座的な「新バージョンの発表」のあとに報告されたのが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』とのコラボレーション企画。

ニコニコ、ヱヴァとコラボ!新バージョンは「Zero」に毛が生えた「Q」
葛城ミサトや伊吹マヤの声が!

 「ニコニコ動画:Q」「ニコニコ生放送:Q」でヱヴァンゲリヲンをイメージしたサイトデザイン「ヱヴァンゲリヲンMODE」が任意で選択可能。10月17日からniconicoの削除動画の声が葛城ミサト(CV:三石琴乃)、「時報」の声が伊吹マヤ(CV:長沢美樹)になる。

 ニコニコ生放送で、ヱヴァンゲリヲンのTVシリーズ全26話を2013年の正月に放送すること。日本テレビで放送予定の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』に合わせて、ニコニコ生放送で「裏実況」(テレビ映像は流さない)も予定していることが告知された。

 また、特設サイト上にて、10月17日午後6時30分より公開されている『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』ニコニコ動画版の予告編も上映された。

 さらに、ニコニコカーが全長2メートルのエヴァンゲリオン初号機を乗せ、全国を回る「ニコニコカー全国キャラバン」も予定。最終目的地は「アジア最大級の建造物」(東京都墨田区にある634メートルの電波塔。なぜか名前は伏せられた)。そこに特設「エヴァ神社」をオープンする予定もあるという。

 このあと、発表会では、来年開催される「ニコニコ超会議2」の新ロゴマーク決定や「ニコニコ町会議」の新企画発表、ニコニコ静画(電子書籍)が出版社124社と提携、有料コンテンツ配信開始。ios版では「仮想通貨」によるアプリ内課金に対応するなどの新サービスも明かされた。

 

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