元フジテレビで現在フリーアナウンサーの木佐彩子（41）が11日、都内で行われた「株式会社フリール×シーメンス・ジャパン株式会社～世界初、次世代乳がん検診車を幅広く提供」発表記者会見に出席し、検診の大切さを訴えた。
日本唯一のCT・MRI装置を車載化し、レンタルサービスを手がけている医療モバイル会社の株式会社フリールが、世界で初めて「3Dデジタルマンモグラフィー装置を搭載した検診車」を開発し、レンタルサービスを開始。
同車両に搭載されている「3Dデジタルマンモグラフィー装置」は、まだ日本の医療機関にさえ20数台しか導入されていない最新鋭の乳がんを検診できるX線装置で、今回世界でも初めて車載化したもの。
女性のがん罹患率１位である乳がん。早期発見・早期治療のために、検診は欠かせない。今までの2Dマンモグラフィーが、乳がんの検出率は約80％。要精検率が5～10％だった。ところが、3D機能だと、精度の高い検診を実現。検診率約15％以上向上。要精検率40％も減少させることができる。
また、乳腺が白く写って、がんとわかりにくかったものが、3Dにすると、下から断層状に写真が上がってくるため、より精密に、がんかどうかの判別とともに、がんの早期発見につながる。
2Dと3Dの違いを聞いた木佐は、「40代は乳腺が多いから今までの（2Dマンモグラフィー）だと見えにくいというのは知らなかったですね。乳腺とかどけて断面図で見られるので、3Dのほうが、より予防につながりますよね」と、若い人にとってのメリットの大きいことを認識した。
また、検診率が、日本は31％で、アメリカは80％と聞いた木佐は、小学2年から中学2年までと夫の『埼玉西武ライオンズ』の石井一久投手が大リーグに移籍していた間、アメリカで生活していた経験を踏まえ、「向こうは半年に一度、胸と子宮をチェックアップしている。アメリカは社会の理解が高くて、周りが『検診いってらっしゃいよ』と、歯医者に行くような感覚で勧める」と、意識の違いを語る。
木佐自身もこれまで2度の乳がん検診を受けている。一度目は、32歳、33歳の頃で、「人間ドッグにオプションで付けてみたんですよ。この際やっちゃえって」と、勢いで行ったという。
胸がつぶされるって痛くなかったかと聞くと、「全然々々、思ったより痛くなかった」と、ケロリ。続けて、「みなさん、もっと凄いことだと思っていると思うんですけど、1回行ったら、なんだこんなんだと思いますよ。時間も長くかからなかった。最新のもの（3Dデジタルマンモグラフィー）は何十秒か長くなるっていうけど、全然、大丈夫ですよ。いまは技師さんも女性ですしね」と、痛いという先入観は持たないほうがいいという。
さらに、「胃の検査に比べたら全然、楽じゃないですか。バリュームも飲まないし、胃カメラも飲まなくていい。本当にちょっと挟まれるぐらいで（笑い）」と、大したことではないという。
それよりも意識の問題として、「最初の一回が怖い。今までやっていない怖さってあるじゃないですか。すでに（がんが）あるじゃないかという。でも1回行くと開放感があります。あとはルーティーンで1年に1回とかやれば、見つかったとしても早期発見だからイコール死とかにはならない。子宮も含めて女性はやったほうがいいなぁと思います」と、検診の重要性を強く訴える。
最後に受けた乳がん検診から、もう2年経っているという木佐は、「今度、お友達と『大腸（検査）行こうね』と言ってたので、ついでにいこうかなと思います。どうせなら挟まれるなら、正確に出してほしいから、病院に『最新の入れてますか』と確認します」と、積極的に3Dで検診を受けると決めていた。
世界で初めて「3Dデジタルマンモグラフィー装置を搭載した検診車」を見学した木佐は、「個人的に病院があまり得意じゃない」と、断りつつ、「外はキャンピングカーで中は産婦人科みたい。明るいウッディな感じで、更衣室が2つあって、中もピンクで縁取りもピンクで明るい感じ」と、好印象。
レンタル料が1日10万円ほどと聞くと、「女性の多い企業とかやってほしいですよね。3時間呼んで女性社員いかせてとか。そういう世の中になってもらわないと」と、意識改革の重要性を訴えた。
