人気アイドルグループ『V6』の岡田准一(31)が戦国武将・黒田官兵衛を演じる2014年NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』について、脚本を担当する前川洋一氏(53)と、中村高志チーフプロデューサーらが10日、東京・渋谷の同局で開かれた会見で思いを語った。
まずは、中村プロデューサーが2014年の大河ドラマが黒田官兵衛になったことについて、「秀吉に天下を獲らせた男という天才軍師と言われている黒田官兵衛の一生です。信長、秀吉、家康をうならせた非常に優秀な方で、能力、人間的にも素晴らしく1年を通じて描くにはふさわしいと思いました」と、コンセプトを明かす。
岡田を抜てきしたことについては、今年9月に公開された岡田主演の時代劇映画『天地明察』の評価が高かったようで、「いま、もっとも乗りに乗った、若手時代劇スターだとあらためて痛感致しました。あとは時代劇をする上での体のキレもすぐれていらっしゃって、今回の出演をお願いしました」と、起用理由を明かした。
「脚本家とやっていくようになって大河をやりたいと思っていた」という前川氏は本作をオリジナル脚本で挑むが、魅力について、「歴史上の人物が出てくるのですが、黒田官兵衛という人はエピソードが面白い。面白すぎるぐらい面白い。物語としても楽しめるようなそういう大河になればいいなと思います」と、思いを語った。
終了後の中村プロデューサーへの囲み会見では、岡田の起用理由についてさらにつっこんで尋ねられると、「時代劇への造詣が知識も含めて深く、たたずまいで、若手の時代劇スターは今、いないかなと思っていました。演技力が素晴らしいということがあって、たぶん、今回じゃなくても必ずいつか大河の主役をやるような人だと思っています。岡田さん自身も戦国時代に興味があるという部分で一致したということがあります。目も深い、いい目をしているなと思っています」と、才能に惚れ込んだ部分もあるそうだ。
なお、報道陣から「現代社会へのメッセージ性」を問われた中村プロデューサーは、「一生懸命生き、こんな素晴らしい人間がいるというのを見せたい。それに、いまこの人が生きていてくれたら本当にいいなと思っています。もし官兵衛が横にいてくれたら良いアドバイスをしてくれたと思います」と、返答していた。
2014年大河ドラマ『軍師官兵衛』は14年1月から1年間で放送され、13年8月下旬頃からクランクインを予定している。