NO IMAGE

名脇役の女優・馬渕晴子さん肺がんで死去…9月にも映画作品撮影

 名脇役の女優・馬渕晴子(本名・井上明子)さんが3日午前、肺がんのため東京・品川の病院で死去した。75歳だった。

 馬渕さんは東京都出身。1954年に映画『女人の館』で銀幕デビューすると、57年にNHK専属俳優となり、冨士真奈美(74)や小林千登勢さんとともに『NHK三人娘』と呼ばれ名を馳せた。60年に俳優の故井上孝雄氏と結婚して芸能界を離れたが、復帰後は連続テレビ小説『雲のじゅうたん』『甘辛しゃん』や映画『祭りの準備』などに出演。母親役での味を見せた。

 4日付のデイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ、スポーツニッポン、日刊スポーツ各紙が報じており、馬渕さんは5年前から肺がんを患い治療。現場復帰していたが2年前、肺に新たながんが見つかり、放射線治療を続けながら入退院を繰り返していたという。その間も仕事を続け、昨年はドラマ『深夜食堂』(TBS系)に出演。同9月からも遺作となった映画『ばななとグローブとジンベエザメ』の撮影に参加していた。

 9月16日に発熱して入院。3日朝に容態が急変し、元俳優の次男井上雄介さん(50)ら2人の息子とその家族、友人らにみとられて、静かに息を引き取ったという。

広告