俳優・梅沢富美男(61)が1日、都内・明治座で明治座創業140周年記念『梅沢富美男劇団旗揚げ公演 梅沢富美男・中村玉緒特別公演』囲み取材及びゲネプロ公開を女優・中村玉緒(73)、熊谷真実(52)、彩輝なお(41)、桜乃彩音(29)らとともに行った。
記念すべき梅沢富美男の旗揚げ公演に中村玉緒が花を添え、涙あり、笑いありの娯楽ショーが実現。の江戸中から慕われる男・新三(梅沢)と飴売りのお雪(中村)を中心に展開する第一部『ひと粒の奇跡』と、第三部のオールスター勢揃い『時雨月舞舞踊絵巻』が、報道陣向けに公開された。
まず囲み取材が行われ、5人が劇中の衣装で登場。梅沢は「座長という初めての公演なので、心地良いプレッシャー。美女4人を従えて、亡くなられた長谷川一夫さんになった気分で明日を迎えようかな」と、大先輩の俳優の名前を出しつつ、意気込みを。
続いて、ド派手なスパンコールの着物の中村は、「私はお母さんというか、保護者というか。飴売りの年寄りの役だから、記者会見だけでもピカピカを着させていただいた。アッハッハッハ！」と、自身の衣装をネタに豪快に笑い飛ばす。
芸者・波路役の熊谷が、「梅沢さんと一緒にお芝居できるのが嬉しいです。この間玉緒さんと出られたお芝居に『ぜひ出させてください！』と楽屋にお訪ねしたら、それが実現しました」と感慨深く語ると、梅沢も「ドラマでは共演してるけど、恋人役で共演するのは初めて」と喜びの表情。
男勝りのお銀を演じた彩輝は、「本当に座長かっこいいな～と思って。男ではかっこいいし、女姿も美しくて、見とれていました」、お雪の一人娘・小夜役の桜乃は「座長をはじめとする劇団の方たちもとても温かい人ばかりで。こんなにも気持ちよくお稽古できることは幸せだと感じていました」と、ともに梅沢をベタ褒め。
4人の女性に囲まれて、気を良くした梅沢は、「できるんだったら手つけたいですよね」とぶっちゃけ、報道陣も爆笑！ これを隣の中村が「手つけるには3ヶ月か4ヶ月(舞台が)ないといけないですよね。私がちゃんと後ろで見守っています」と制するも、「『惚れてまうやろ～！』っていうぐらいみなさんキレイなので、毎回お稽古していてもドキッとします」と、梅沢節は止まらず。さらに「ここ数年、劇場公演の記者会見は男女関係の話がありますよね。(坂東)玉三郎さんの別れる別れないの話とか。この前は、玉三郎さんが映らなくて、檀れいさんだけ映っていた」と、自らワイドショーネタを提供するなど、サービス精神旺盛。
浮気エピソードには事欠かない梅沢だけに、「私、最近もてなくなりましたね。金使ってもダメですね」と悪ノリすると、中村が「でも、観てるお客さんがね…」とフォロー。しかし、梅沢はすぐさま「玉緒さん、観てるお客さんといったって、みんなババアばっかりですよ！」と毒づく。
報道陣から舞台中に左足踵を骨折し、全治3ヶ月のケガを負った早乙女太一(21)の質問が飛ぶと、梅沢は「あいつ、バカですね！ 本当に。2階席から落ちて、調子乗っちゃったんでしょうね。自分の置かれている立場を考えれば、そんなことしなかったんでしょうけど」と、ここでも毒舌を。さらに「私が結婚したのは30ぐらいだったから、まだ早いですよ20歳なんて。ファンもたくさんいるし、これからの役者さんなんだから自重していかないと。必ず女で失敗しますよ。私、何度金取られたことか」と、自身の失敗談もまじえ、早乙女とモデル・西山茉希(26)の交際も気にしつつ、辛口エールを送った。
そして、中村が「私のところは借金があったから、主人が亡くなってからは来ませんでしたね」と、故・勝新太郎さんのことをネタに笑わせたところで、囲みはお開きとなった。
ゲネプロ第一部は、江戸中から慕われる男・新三(梅沢)が、縁起をかついでお雪(中村)の飴を買おうと訪れるシーンを中心に展開。意地っ張りで、新三とつかず離れずの関係の波路(熊谷)や、白銀の源蔵との決闘など、ラブシーンや太刀回りもあり、迫真の演技で報道陣を惹き込む。
そして、第三部では梅沢が女形となり、ヒット曲「夢芝居」も披露され、劇団員による華やかな演舞、船頭に扮した鴈龍(48)と中村の親子共演もあり、盛りだくさんの内容。フィナーレでは、『梅沢ねぶた』も現れ、演出も豪華絢爛だ。
この日は公開されなかったが、第二部『冨美男&玉緒 夢のステージ』では、2人のデュエットも実現！ 2日から28日まで、明治座にて上演。
