人気アイドルグループ『AKB48』の“ゆったん”こと増田有華(21、チームB)が27日、神奈川県・KAAT神奈川芸術劇場で行われた、主演舞台『ウィズ~オズの魔法使い~』(演出:宮本亜門)の公開リハーサル及びマスコミ向け囲み取材に、共演のオペラ歌手でタレントの“モリクミ”こと森久美子(53)、俳優・陣内孝則(54)、ヒップホップダンスボーカルユニット『DA PUMP』のリーダー・ISSA(33)、歌手・小柳ゆき(30)、演出家の宮本(54)らとともに出席した。
モリクミや陣内から歌唱力を評価されるとともに、「これをきっかけに、次の総選挙は10位ぐらい行くんじゃない?」と、絶賛された。
AKB48メンバー186人が参加したオーディションを勝ち抜き、見事に主人公のドロシー役を手にしたゆったん。その大役に挑むため、「ミュージカルの稽古に集中したい」との理由で、AKB48の悲願だった『AKB48 in TOKYO DOME 〜1830mの夢〜』(8月24日~26日)を出演辞退(26日の最終日公演には途中から出演)。
また、9月18日に開催された『AKB48 29thシングル選抜じゃんけん大会』への参加も辞退するほど、集中してきた舞台について、ゆったんは、「年齢を問わず楽しめるエンターテインメント。元気のない日本を地面から揺るがすパワーも漲っている」と、PR。
そして、「今回のミュージカルは、やっていて毎回新鮮な気持ちでドキドキできるので、コンサートなんじゃないかな」と、心境を明かすと、「この面々なので、内容もブッ飛んでいます。カンパニーの仲の良さ、活気づいたところが出ている」と、満面の笑顔で、個性派共演陣ならではの見どころを強調した。
AKB48のメンバーもほぼ全員が連絡くれたそうで、特に、「話したことのない研究生までが話しかけてきてくれたり、告知していなくても『行きたい』といってくれています。その期待に応えたい」と、真剣に語った。
モリクミは、「歌がすごいんですよ。AKBだと思ったらとんでもない…凄い頑張っている。とにかく増田がすごい」と絶賛し、陣内も、「歌唱力はAKBで一番」と太鼓判を押されると、ゆったんは、「ほんとうですか?そういっていただけると嬉しいです」と、大はしゃぎ。
さらに、ゆったんが、6月のAKB48選抜総選挙で26位だったことを踏まえ、陣内は「だいたい20~30位ぐらいの人が凄いんですよ」と、増田を持ち上げて、喜ばせたが、モリクミが、「これをきっかけに、次の総選挙は10位ぐらい行くんじゃない?」というと、陣内に「さすがにそこまでは…」と、落とされるなど、個性的な先輩たちに囲まれながらもチームワークの良さをうかがわせた。
本作は児童文学『オズの魔法使い』を題材に、1974年からブロードウェイで上演された大ヒットミュージカル。
宮本は、「自分が想像以上のものが出てしまった。歌、物語、ダンスが凄い。ブロードウェイでも観たけど、こんなダンサーたちいない。このエンターテインメントは自分がみたい。盛り上がっているので、素晴らしい時間が過ごせます。会場に来てください」と、力を込めた。
ウィズ役の陣内は、「出るんじゃなく、見に行きたかった。自己啓発的な素敵な。実はとんでもない男だった。セット、音楽、役者…想定以上。常識的なのはギャラだけ。他は常識を超えた」と、笑わせながら魅力を語った。
西の悪い魔女・イヴリーン役のモリクミは、「オズの世界の中で一番悪い役をなりきっていますので、近づかない方がいい」と、笑わせると、「観ないと損するミュージカル。これこそいまの時代に相応しい。落ち込んだり、悲しんだり、いろいろなことがありますが、明日への光を照らしてくれるミュージカル」と、強調した。
カカシ役のISSAは、「自分たちが楽しんでいると思います」というと、「ソロ曲のところは踊らせてもらってます。マイケル(・ジャクソンが)やったのと比べてほしくないなぁ」と、マイケル・ジャクソンが出演した78年に制作されたブロードウェイミュージカルの映画版『THE WIZ』を比べないでというと、陣内は、「マイケル・ジャクソンの映画は泣けなかったけど、ISSAのは泣けた。琴線ふるわせる。黒人の皆さんのエネルギー忠実に歌っているんだ」と絶賛され、照れた。
南の善い魔女・グリンダ役の小柳は、「元気になれるメッセージがつまっていて、ホロッとくるところなど、たくさん散りばめている」というと、モリクミが、「ゆきちゃんの歌がいいんだ。(良すぎて)ダメだって」と、語った。
同ミュージカルは、28日~30日まで同劇場にて、10月18日~28日まで、東京国際フォーラム ホールCにて公演。10月6日、7日は大阪・梅田芸術劇場メインホール。11月3日~5日が名古屋・中日劇場で公演予定。