NO IMAGE

二階堂ふみ、役柄にのめり込み過ぎて染谷に愛!事故に遭いそうに

20120114ヒミズ
園子温監督の評価に笑いあう染谷将太と二階堂ふみ

 若手実力派俳優・染谷将太(19)と女優・二階堂ふみ(17)が14日、都内で主演映画『ヒミズ』(監督:園子温/配給:ギャガ)初日舞台あいさつに、園監督(50)とともに登壇し、二階堂は、役柄にのめりこみすぎで、相手役の染谷を役柄の住田祐一として愛してしまったり、事故にまで遭いそうになったという。

 漫画『行け!稲中卓球部』で人気の古谷実が原作。愛を与えられずに育った15歳の住田はヒミズ(もぐらの意)のように「普通」の日々を過ごしたいと願っていた。そんな住田に恋心を抱く、自身も心に傷を持つ同い年の少女・茶沢景子(二階堂)。似た境遇にあった2人は次第に距離を縮めていくが、そんな中、住田の父親が住田に借金を負わせようとし、そのときの心ない一言で父親を殺してしまう

 その日から、住田は自分より悪い人間を殺そうと街を徘徊するが、それを止めようとする茶沢は…。衝撃的な結末までしっかり演じきった染谷と二階堂に世界が震え、『第68回ヴェネチア国際映画祭』で最優秀新人賞を受賞した本作が、ついに初日を迎えた。

 ラフな感じで『ヒミズTシャツ』を着てそれぞれ現れた3人。染谷は「この日を迎えられて、この場に立てて、早くみんなに観てほしかったのでうれしいです」と、喜びを口にすると、二階堂も、「張り切ってヒミズTシャツを着ました」と、気合が入る。

 撮影中は、園監督がいい雰囲気を作っていたようで、染谷は、「とてつもなく自由だった現場でした。自分のやりたいことをやらせてもらって、一番最初にやりたいことをやりましたね」という。映画ポスターの写真は泥まみれになった染谷のものだが、「現場で雨が降ったから泥まみれになったのですが、園さんが雨にぬかるんだ泥というのを見ていろいろ発想してくれて、それで刺激を受けましたね」と、振り返る。

 一方の二階堂は、「崖から落ちそうなギリギリのところで芝居をやっていた感覚でおもしろいなと思いました」と、緊張感があったという。実際に茶沢にのめり込みすぎてしまい現実に戻ってくるのが大変だったそうで、「撮影が終わって朝だったんですが、学校に行こうとした時、かすり傷程度だったのですが、事故に遭いそうになりましたね。(役から)抜けだせなかったと思います」という。

 さらに、撮影でカメラが回っていないときについて、染谷は、「茶沢さんがむかついていたんですが、(二階堂が)控え室でもちょっっかいをかけてきてイライラしました。だから僕も、やり返したりとか、監督とちょっかいをかけたりしましたね」と、二階堂に振ると、「ちょっと覚えてないです。まじめに現場に取り組んでいたつもりだったんで」と、クールな返答が。これに困った染谷は、「そういう人なんですよ」と、ツッコミを入れ、園監督も、「やられちゃいましたね」と、苦笑いだった。

 さらに、「茶沢として(住田役の染谷に)愛が芽生えたことが、ものすごいことだと思って、目の前のことが現実のような気になりました」と、相手役を本気で愛してしまったと語った。

20120114ヒミズ
左から園子温監督、劇中のポーズの染谷将太、二階堂ふみ

 また、園監督から、撮影直後、染谷は「45点」、二階堂は最初に「4点」と、酷評され、その後も、「60点に近い12点」と、評価されていなかった。この日も、園監督から2人に点数がつけられることになり、「65点」の染谷は「うれしいです」と、笑顔を見せると、二階堂は「64点」と大きく飛躍しホッとした表情。

 園監督は、「もっと大きくなると思うので、いまはまだ天狗になるときでもピークでもないから」と、理由を明かし、2人の1点差については、「最初の出だしが染谷くんが上だったので、男と男の友情があるし。まあ、点差はとくに意味はないですよ。二階堂が下の方がおもしろいと思って」と続けると、二階堂は「面白いと思うんでよかったと思いますよ」と、これまた表情を変えずクールに答え、場内は笑いに包まれた。

 最後に園監督は、「先程は2人の採点は65、64点でしたが、映画の中の2人は、満点で星空のように輝いています」と、2人の可能性に目を細めていた。

 1月14日より全国公開!

20120114ヒミズ
二階堂ふみ
20120114ヒミズ
二階堂ふみ
20120114ヒミズ
染谷将太
20120114ヒミズ
染谷将太
20120114ヒミズ
二階堂の点数は…
20120114ヒミズ
染谷の点数は…
20120114ヒミズ
点数に笑いあう2人
20120114ヒミズ
クールな二階堂に染谷と園監督は苦笑い
20120114ヒミズ
園子温監督
20120114ヒミズ
古谷実直筆サイン
20120114ヒミズ
映画ポスター
広告