人気アイドルグループ『AKB48』の“さきっぺ”こと松井咲子(21、チームK)が22日、都内で行われた映画『ビンゴ』(監督:福田陽平/配給:ジョリー・ロジャー)初日舞台挨拶に俳優・清水一希(22)、福田監督とともに出席した。
若者に人気を誇るホラー作家・山田悠介の同名小説が原作。『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイグリーン役で人気を博したイケメン俳優・清水を主演、AKBメンバーで現役音大生でもあるさきっぺを映画オリジナルキャラで、物語のカギを握る謎のヒロイン役に据え、ビンゴゲームで囚人たちの死刑執行が行われるという恐怖のストーリーが展開される。
とある罪を問われ、収監されている囚人・正哉役の清水は、映画初主演。2月という寒い時期での撮影を「精神的にも体力的にも厳しかった」と振り返り、「純粋に嬉しかったですね。お話をいただいた頃は、まだ『ゴーカイジャー』という戦隊モノをやらせてもらっていて、いきなり主演というのは、嬉しくもあるけど不安のほうが多かったかもしれない。チャンスだし、ピンチだなというなんとも言えない感情」と、オファーを受けたときは複雑な心境だったよう。
ビンゴゲームをモニタールームから見つめる真弓役のさきっぺは、「映画のお仕事がほぼ初めてで、ゼロからのスタートだった」としながらも、「とにかく嬉しかったです。原作が山田悠介さんで、本も集めていたし、(AKBの)メンバーが出ている映画も観ていた」と、出演が決まったときの嬉しさを語る。
お互いの第一印象については、清水はさきっぺに対し、「非常にシャイな子だな～と。『大丈夫かな？』というのが正直な感想でしたね。人見知りする子なのかなと思った」と、初対面の衣装合わせで、挨拶したときに声が小さかったことを実演してみせた。だが、「特撮モノが好きということで、話が盛り上がった」とのことで、さきっぺの印象も変わったようだが、「それがオールアップの3時間前で、なかなか打ち解けられなかったということを、この前の試写会で初めて知った。僕は打ち解けたつもりだったんですけど」と、2人にはかなりの温度差があったことをぶっちゃけ！
一方のさきっぺは、「『ゴーカイジャー』の博士というイメージがあったので、初めてお会いしたときは、『あっ、金髪だったのに黒くなっている』って感じで(笑)。衣装合わせのときは、朝イチで、初対面ですっぴんか～と思って、まともに目も見れなかった」と明かす。
そして、さきっぺが「この前の試写会のときにようやくお話したぐらいで、それからまた2～3週間経って…」と話したところで、清水が「ゼロに戻りました(笑)」と割って入り、観客も爆笑！ さらに清水が「試写会の前日に、『明日、よろしくお願いします』ってメールが来たんですけど、昨日は来ませんでした」と、さきっぺにチクリと言い放った。
MCに「もしこういう死刑制度あったら？」と聞かれ、清水は「ダメです！ まず僕は、観覧席の25席には絶対入りたくない」と、断固拒否。さきっぺも「絶対嫌です。現実だったら」としながらも、「私、悪い役ですね～」と、まるで他人事のようにコメントすると、清水が「いや、悪い役ですよ！ 最後の微笑みとか」と、映画のラストシーンを連想させる意味深な発言をした。
劇中でもさきっぺはピアノの演奏を披露しているが、福田監督がスポーツ紙を広げ、さきっぺが10月3日に全編インストゥルメンタルのアルバム『呼吸するピアノ』でピアニストデビューする記事をアピールする場面も。締めの挨拶では、さきっぺが「1回と言わず、何回か観ていただき、お友達とかも誘って“ヘビーローテーション”していただければ」と、『AKB48』のヒット曲にちなんで呼びかけ、お開きとなった。
また、『ビンゴ』のタイトルにちなみ、清水、さきっぺがルーレットを回し、一般客4名に両名のサイン入りパンフレットがプレゼントされた。
22日よりワーナー・マイカル・シネマズ板橋ほか全国ロードショー！
