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【ロンドン五輪】U‐23日本代表、決勝進出ならず!銅メダルかけ韓国と宿命の対決

 ロンドンオリンピック大会12日目の7日、男子サッカーU-23(23歳以下)日本代表は、イギリスのウエンブリー競技場で行われたロンドンオリンピック準決勝で、U-23メキシコ代表戦に臨み、前半12分、大津のミドルシュートで先制したが、メキシコに逆転され1‐3で敗れた。

 10日(日本時間11日)に行われる3位決定戦は、3‐0でブラジルに敗れた韓国と、銅メダルをかけて宿命の対決となった。

 準々決勝でエジプトを撃破し、銅メダルを獲得した1968年メキシコオリンピック以来、44年ぶりに準決勝に進出した“SAMURAI JAPAN”は、その時の相手がメキシコという日本にとっては運命的な相手。オリンピック前の7月22日の強化試合では、2‐1と勝っていた。

 日本の先発メンバーは、1トップにFW永井謙佑(J1『名古屋グランパスエイト』・23)、2列目に左からFW大津祐樹(ドイツ・ブンデスリーガ『ボルシアMG』・22)、MF東慶悟(J1『大宮アルディージャ』・22)、MF清武弘嗣(ドイツ・ブンデスリーガ『FCニュルンベルク』・22)、ボランチは左にMF扇原貴宏(J1『セレッソ大阪』・20)、右にMF山口螢(J1『セレッソ大阪』・21)、ディフェンス陣はCB吉田麻也(オランダ1部『VVVフェンロ』・23※オーバーエイジ枠)、CB鈴木大輔(J1『アルビレックス新潟』・22)、LSBがDF徳永悠平(J1『FC東京』・28※オーバーエイジ枠)、RSBがDF酒井宏樹(ドイツ・ブンデスリーガ『ハノーファー96』)、GK権田修一(J1『FC東京』・23)という布陣で挑んだ。

 開始からメキシコがボールを支配し、細かいパス回しで日本のゴール前に侵入し、3分、4分と立て続けにシュートを打つ。これに対して、日本も、前半6分、DFラインの前でボールを受けた永井が落としたボールを清武がミドルシュートも、ゴール左に外れる。

 1つの攻撃の形を示した日本は、前半12分、左サイドからのパスを受けた東が、大津に絶妙なパス。それを大津がミドルレンジから思いっきり右足を振りぬくと、ゴール右に突き刺さり、日本が先制する。

 日本は、細かいパス回しからスペースをみつけ、前線に縦パスを送りチャンスをうかがうが、メキシコのDF陣にカットされる。メキシコは前半28分、右サイドを突破し中央に低いクロスを上げる。ゴール前の混戦から、ボールはフリーで待つドス・サントスの足元へ。フリーでシュートを放つが、ゴール右に外れ、決定機を逃す。

 しかし、その3分後の前半31分、メキシコは、右CKをニアサイドに蹴ると、DFと競りながら、ボールは軌道を変えて中央へ。このボールをヘディングシュート。日本は同点に追いつかれる。

 この後は、日本もメキシコも決定期を作れないまま前半戦を終了。

 後半、メキシコはキーマンのドス・サントスに代わり、190センチのラウル・ヒメネスを入れる。

 後半も一進一退の攻防が続くが、個人技に勝るメキシコが、高い位置でボールを奪うべく前線からプレッシャーをかけてくる。セカンドボールを奪えないだけでなく、プレッシャーから日本がパスミスなども重なって、メキシコの攻撃時間帯が増えてくる。

 後半19分、メキシコは、左サイド深く侵入。中央に折り返したボールをシュートするも、GK権田が正面でキャッチ。これで危機を脱したと思った次のプレイだった。後半20分、GK権田が蹴るのではなくスローで扇原にパス。そこにすかさずメキシコの選手が前からプレッシャーをかける。かわしながら出すところを探そうと後ろを向いたときに、ボールがやや長すぎた。そこを逃さず、ボールを奪われて、そのまま中央からミドルシュートを打たれ、ボールはゴール左隅に突き刺さりメキシコに2‐1と逆転される。

 ミスが2つ続いて、日本は痛い失点。しかし、その2分後の後半22分、日本はCKのチャンス。清武が蹴ったボールに鈴木が飛び込むが、ゴール右に外れる。

 同点に追いつきたい日本は、後半26分に、東を下げ杉本健勇を、後半32分には、清武を下げて宇佐美貴史を、さらに後半38分に扇原に代え、齋藤学と攻撃のカードを次々と切っていく。しかし、2点目を取ってから、引き気味に守るメキシコの堅い守備を崩せない。逆に終了間際にカウンターから失点を喫し、1‐3で敗れた。

 敗れた日本は、まだ、44年ぶりのメダルの可能性は残されている。銅メダル獲得のかかる3位決定戦は10日、宿命のライバル韓国と対戦する。

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