人気アニメ『コードギアス』シリーズ最新作『コードギアス 亡国のアキト』(監督：赤根和樹)第1章『翼竜は舞い降りた』初日舞台あいさつが4日、都内劇場で開かれ日向アキト役・入野自由、レイラ・マルカル役・坂本真綾、成瀬ユキヤ役・松岡禎丞、香坂アヤノ役・日笠陽子、サンライズ・プロデューサーの河口佳高氏、赤根監督が登壇した。
2006年に放送された人気テレビアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』とその続編『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』の間にあった物語が、2作の流れを受け継ぎつつ描かれるスピンオフ作品で、舞台を“エリア11”から、ユーロピア戦線に移している。全4話の最初となる本作は、ブリタニア軍に包囲された共和国連合（E.U.）軍132連隊を救うための出動したwZERO部隊に所属するパイロット・アキトが生還の確率が非常に低い無謀なナルヴァ撤退作戦に参戦しているところから始まる。次々と死んでいく仲間に、全滅が予想されたとき、wZERO部隊参謀のレイラが動くこととなり…。
上映後に拍手のなか迎え入れられた登壇者ら。赤根監督が「自分なりにはかなり手応えのある作品だと思うのですがどうでしょうか？」と、観客へ問いかけると、場内には拍手があふれ、その完成度の高さを伺わせる。河口氏も「テレビ版の谷口（悟朗）監督と相談して赤根監督にお願いしようとなって、今回はちゃんとロボに乗って戦う感じにしたかった」と言うと場内が沸きつつ、「その通り映像が出来上がっているかなと思います」と続け、派手なアクションで動き回る同作が思い通りのものだったことを明かす。
作品の感想について、入野が「完成した作品と自分がやってみてというのは、僕が知っている『反逆のルルーシュ』とは違う印象の新しい作品になったなと。そんな作品に参加できて幸せだと思います」とコメント。坂本は、レイラについて語り、「登場人物が多くインパクトの強いキャラクターが多く出てきて、その中でブレず周りが何をしていても凛として、ほかの人とはちょっと違う、落ち着いている女の子かなと思って意識しました」と、役作りにかける思いを明かした。
役に関して赤根監督がアフレコを、「アキトとレイラはかなり自分でイメージを固めてて、真綾さんと入野くんとにお願いした画面を見て、はまったなという感じです」と満足げに振り返ると、「アヤとユキヤは声を吹き込んでもらって『ああ、こういうキャラクターだな』って思って、生命が吹き込まれたなと思います。これは残る芝居になると思います」と、松岡と日笠に向いてほほ笑んだ。
その当の松岡は、声優となって初めて舞台に立ってのあいさつだそうで、初々しさを見せ、「3DCGで気持ちのいいくらいハイスピードなアクションシーンがあってこれが技術の進歩かなって」と、表情硬く語ると、日笠が「なにさまだよ！」と、茶々を入れこれには場内も大爆笑。2、3日前からあいさつを考えていたことをMCから明かされた松岡は、観客から「頑張れ！」などの声が寄せられはにかむ一幕も。
しかし、気になった部分について話題が向くと、イジられていた松岡は「僕思ったんですけど、作中に日向という名前のつく人が2人出てきたんです。アキトともう1人」と、鋭い考察で“反撃”し、これには赤根監督も「お楽しみに」というのみで苦笑いでけむに巻きつつ、松岡へ「殺されないように、目を見ちゃだめだよ」と、アドバイス（？）が入った。続けて、アキトに何らかの絶対服従の力であるギアスがかかっていることに、松岡が「入野さん（の役）はなんなんでしょうね。誰にかけられているんでしょうね、ギアス」と入野に詰め寄ると、入野は、「目が怖いよ。大丈夫？ギアスかかってない？」と、タジタジで、その様子に観客からの笑い声が飛んでいた。
最後に赤根監督が、「今回コードギアスという冠を背負った作品をやることになって新たなスタッフと魂込めておもしろい作品を作りたいと思っています」と、意気込みを見せると、河口氏は「コードギアスという作品は紆余曲折するので有名ですが、いらっしゃってるキャラクターのみなさんがどうなるか分かりません。でも、最後は幸せなラストにつながるようにつくっています」と、これからの展開に期待を持たせていた。
『コードギアス 亡国のアキト』第1章『翼竜は舞い降りた』は新宿バルト9、シネマサンシャイン池袋ほか、全国30館で上映！また、場内では第2章『引き裂かれし翼竜』が2013年春に上映されることも発表された。
