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【ロンドン五輪】バドミントン女子ダブルス決勝!フジカキ組、中国を苦しめるも銀メダル

 ロンドン五輪第9日の4日、バドミントンは、女子ダブルス決勝が行われ、日本バドミントン界に悲願のメダルをもたらした“フジカキ”こと藤井瑞希(=ルネサス、23)・垣岩令佳(=ルネサス、23)組が金メダルをかけて、世界ランク2位の中国ペアに挑んだ。第2ゲーム、3度のマッチポイントをしのぎ、1度ゲームポイントを握る大接戦の末、0‐2で敗れ、銀メダルを獲得した。

 「無気力試合」問題で失格した4組の中に金メダル候補の中国ペアがいたことから、金メダルが至上命題となっている中国ペアに対して、失うものは何もない日本ペア。この精神状態がどう左右するかも見どころ。

 藤井瑞希・垣岩令佳 0(10-21、23-25)2 田卿・趙蕓蕾(中国)

 第1ゲーム、田・趙組の強打とフェイント、前後左右に揺さぶられる攻撃に翻弄され、ネットやアウトなどミスが続く。5-11でインターバルが入った後半、フジカキ組も反撃を開始、8-12と追い上げるも点差を詰めるまでは行かず、10-21でゲームを奪われる。

 やはり、実力が違うのかと思われた第2ゲーム、フジカキ組は、中国組のスマッシュを何度も返し、長いラリーに持ち込むなど、徐々にらしさが出てくる。すると、中国組にもミスが出始め、11-9とリードしてインターバルへ。15-12から16-16と同点に追いつかれるが、その後も一進一退の攻防が続く。

 中国ペアは、何度もシャトルの交換を要求したり、膝のサポーターを直す、靴の紐を直すなど、何とか流れを変えようとするなど、精神的に追い込まれていることがわかる。中国組に19-20とマッチポイントを握られるも、フジカキ組は、ここから驚異的な粘りを見せる。

 20‐20と同点に追いつくと、逆に21‐20と日本がゲームポイントを取る。このあと、21‐22、22‐23と、2度マッチポイントを取られるが、そのたびに追いつく。しかし、23‐24と中国組に4度目のマッチポイントがくると、強烈なスマッシュを返せず、23‐25で失い、中国組が金メダルを獲得。

 試合終了と同時に、中国ペアは歓喜の涙を流し、日本ペアも歓喜と悔しさ両方の混じった涙を流し抱き合って、健闘を称えた。この素晴らしい試合に、会場は、スタンディングオベーションで惜しみない拍手をいつまでも2組のペアにおくった。

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