ロンドンオリンピック大会8日目の3日、柔道は女子78キロ超級に杉本美香(=コマツ、27)が、決勝に挑んだが、金メダル大本命だった中国選手を破ったキューバのイダリス・オルティスに、延長の末、旗判定で敗れた。
ちょっと笑顔を浮かべながら登場した杉本に緊張の色はない。ここまで、攻めて勝ち上がってきた杉本だったが、慎重に入っていく。
決勝戦 杉本美香 ×(判定 3‐0)○ イダリス・オルティス(キューバ)
先に技をかけられながら、自分の組手に持っていこうとする杉本。2分過ぎごろから、徐々に足技が出るようになる。何度か内股を仕掛けるが、なかなか相手の体は浮かない。
相手は、杉本が技を掛けにいったところを、すくい投げでの返し技を狙っている。それを警戒して、なかなか技を掛けられない杉本に「指導」がはいる。
こう着状態は続き、このまま延長戦へ。指導を取られてから、杉本は積極的に足技を繰り出し、攻めていく。それでも、相手の返し技を警戒して、思いっきり飛び込めない。そんなジリジリした展開で、延長戦もタイムアップ。
旗判定の結果、3‐0で敗れた。