ロンドンオリンピック大会5日目の31日、柔道は女子63kg級に上野順恵(=三井住友海上、29)が登場した。上野は、敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦でモンゴルのムンフザヤ・ツェデブスレンを下し、銅メダルを獲得した。
敗者復活戦 上野順恵 ○(指導2 有効)× エリサベート・ウィルボールズ(オランダ)
上野は、開始当初の払い巻き込みを防御すると、寝技で攻める。準々決勝とは一転して、攻めの姿勢を見せる。ウィルボールズも反撃し、一進一退の攻防となる。両者ポイントを奪えず延長戦へと思われた矢先、上野の大内刈りから、崩れながらも執念で朽木倒しを放ち、「有効」のポイントをとったところで終了のブザー。
3位決定戦 上野順恵 ○(指導2 有効)× ムンフザヤ・ツェデブスレン(モンゴル)
開始と同時に、上野の袖持って振り回すツェデブスレンだったが、その後は、上野が攻め続ける。
組手を嫌がってなかなか技がでてこないツェデブスレンに、4分過ぎに2度の「指導」が入り、上野に「有効」のポイントが入る。
それでも、悔いは残さないとばかりに、体落とし、寝技、大外刈りと休むことなく攻め続ける上野。危なげなく、銅メダルを獲得した。