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【ロンドン五輪】柔道女子57キロ級松本薫!猛獣のような戦闘モードで準決勝進出

 ロンドンオリンピック大会4日目の30日、柔道は女子57キロ級の松本薫(=フォーリーフジャパン、24)が登場。世界ランキング1位の金メダル最有力候補の松本だけに、金メダルに向けて期待が高まる。

 1回戦 松本薫 ○(大外刈 技あり)× V・ズキッチ(スロベニア)

 小外刈り、踵返し、一本背負い投げ、寝技へ持っていく。2分には、大外刈りから寝技→抑え込みも6秒で外れる。立ち技で相手を崩し、得意な寝技から抑えこみに持っていこうとする執拗な攻撃。「待て」の後もなかなか立ち上がれないズキッチに「指導」。

 4分、松本は小外刈りから内股で相手が崩れたところを、さらに大外刈りで「技あり」を取ると、そのまま寝技へ。さらに、ズキッチに、帯を長く持ち過ぎたとして、2度目の「指導」を浮け、「有効」のポイントも取るなど、終始、攻め続け、危なげない勝利。

 2回戦 松本薫 ○(小外刈り 技あり)× キファヤト・ガシモワ(アゼルバイジャン)

 開始早々、小外刈から袖釣り込み腰を仕掛けられヒヤリとしたが、その後は主導権を握る展開。袖釣り込み腰から内股と、攻撃を仕掛けていく松本。

 2分過ぎ、小外刈りで「技あり」を取る。奥襟をつかみ、内股から寝技に持ち込む。このあとも、袖釣り込み腰から小外刈りで相手を崩し、しつこく寝技に持ち込む。

 「待て」がかかり、再スタートするときも、まるで獲物を狙う猛獣のように、相手をじっと見つめ、開始と同時に挑みかかっていくような姿勢が印象的な松本。

 準々決勝 松本薫 ○(小外刈り 技あり)× ジュリア・クインタバッレ(イタリア)

 序盤はなかなか組ませてもらえず、十分な形で技を出すことができない。また、大外刈りにいったところを、すくい投げで返そうとするなど、クインタバッレは、切り返し技を狙う。

 3分過ぎに相手に「指導」が入る。そして、4分30秒、小外刈りから「技あり」でポイントを取り勝利。

 終了後もあまり息が上がらず、畳を下りると、監督に「次は誰ですか?」と聴くなど、戦闘モードも頼もしく、準決勝進出以降も期待が持てそうだ。

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