NO IMAGE

【ロンドン五輪】男子体操予選!内村航平、まさかの鉄棒落下!ミス連発も予選3位

 ロンドン五輪第2日目の28日、男子体操の予選が行われ、日本のエース内村航平(=KONAMI、23)が第1種目の鉄棒でまさかの落下。その後もミスを連発し、苦しい予選となった。日本チームは6種目合計270.503でライバル中国を上回り、現時点で3位となった。

 団体・個人総合・種目別共通の予選となっている。予選で団体総合は各種目5人中4人が演技して上位3人の得点を合計して争われ、上位8チームが予選を通過する。個人総合は上位24人、種目別は上位8人(いずれも各国・地域最大2人)が決勝に進む。

 2大会ぶりに体操団体で金メダルを目指す「体操ニッポン」。世界王者の内村や田中3兄弟の兄・和仁と末っ子の佑典が出場するなど、盤石なスタートとなるはずだったが、ミス連発で、苦境に立たされた。

 最初の鉄棒から始まった。一番手のキャプテン田中和仁(=日本大学、27)が、F難度のコールマンを決めたものの、回転の途中で右手が外れ演技を中断するミス。3番手のエース・内村もG難度のカッシーナを決めたが、F難度のコールマンで落下。4番手は鉄棒が得意な田中佑典(=順天堂大学、22)だったが、この流れは絶ちきれず、コバチでバーをつかめず、背中から落下。

 2種目目のゆかでは田中(和)がミスをしたが、内村は高難度の技を次々と決め、最後の着地も安定。持ち直したかに思われたが、3種目目のあん馬でまた、流れが悪くなる。田中(和)が2度の落下。内村も旋回で落下し、着地もミスと、なかなか調子が上がってこない。

 4種目目のつり輪で、エース田中(和)がようやく安定した演技をするも、日本のつり輪の第一人者山室光史(=日本体育大学、23)が、実施点が8.100と減点され、合計14.900。日本勢の中で最下位に沈み、種目別での決勝進出が厳しくなった。

 5種目目跳馬では、3人目の山室がミスをしたものの1人目の田中(和)が高得点を出すと、2人目の加藤凌平(=順天堂大学1年、18)は、価値点6.6のドリッグスを跳び、4人目の内村も価値点6.6のシューフェルトを決め、高得点。ようやく、本来の調子を取り戻しつつあった

 6種目目平行棒は、1人目の山室が、抱え込みのベーレなど高難度の技は決めたが、細かいミス。2人目の田中(佑)、3人目の内村ともに、高得点を出し、最後の演技者は平行棒を得意とし、種目別での決勝進出を狙う田中(和)。安定した演技で高得点でまとめた。

 合計270.503点で決勝に進んだが、内村は個人総合のトップ通過を逃した。

広告