ロンドンオリンピック大会2日目の28日、男子60キロ級の平岡拓晃(=了徳寺学園職員・27)は準決勝で1本勝ちし、決勝に進出した。惜しくも決勝では敗れたが、ロンドンオリンピックで日本に初めて、また、2大会ぶりにこのクラスにメダルをもたらした。
準決勝 平岡拓晃 ○(小内巻き込み 1本)× エルビオ・ベルデ(イタリア)
準々決勝で崖っぷちからの逆転勝利を果たした平岡は、その勢いに乗って開始30秒で小内巻き込みから担いで、「技あり」を取ると、1分10秒、またも小内巻き込みできれいに1本勝ち。決勝へ進んだ。
決勝 平岡拓晃 ×(払い巻き込み 1本)○ アルセン・ガルッチャ(ロシア)
開始41秒 内またをすくい投げで返そうとしたところを、逆に払い巻き込みで返され、一度は「技あり」と判定されたが、無情にも判定がくつがえって「1本」。
惜しくも銀メダルとなったが、今、ロンドンオリンピックで初のメダルを日本にもたらした。
試合後の平岡選手のコメント
悔しいかな…。前回北京(オリンピック)で負けて、次のオリンピックの金メダルのことだけを考えて、この4年間やってきたので、悔しいです。(初のメダリスト)会場の皆さんが応援してくれて、後押してくれていたのはわかったんですけど、どうしても金メダルでお礼を言いたかったんですけど、悔しいです。
4年前に負けてから、いろんな罵倒を浴びて、その中で、応援してくれる人たちもいっぱいいて、皆さんのおかけでこの場に戻ってくることができて、オリンピックという畳の上で試合することができて、本当に皆さんのおかげです。ありがとうございました。男子柔道、僕が金メダルとって後につなげなくてはいけなかったので、それができなくて、その悔しさでいっぱい。明日から海老沼(匡)が絶対に金メダル獲ってくれると思うので、そのサポートに回りたいと思います。