NO IMAGE

梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ

梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ
ファンに手を振る梶浦

 6月29日から7月2日までの4日間、米ロサンゼルスのロサンゼルス・コンべンション・センターで開催された北米最大級のアニメイベント『Anime Expo 2012』に公式ゲストとして招待された、音楽プロデューサーで作詞・作曲家である梶浦由記のソロプロジェクト『梶浦由記/FictionJunction』一行は、滞在2日目となる29日(L.A時間)にも朝10時から、精力的にプログラムをこなし、この日最後の公式行事である現地の一般ファンとのパネルディスカッションに挑んだ。

 16時30分から一般ファン向けのパネルディスカッション。2000人入る会場。

 「質問ある方は並んでください」と、司会者から促されると、我先にと駆け足で、マイクの前に向かい、あっという間に30人ほどの列ができる。「ワーオ」、「ウオォー」と、絶叫と規制、拍手が渦巻く中、梶浦、YURIKO KAIDA、KAORI、KEIKO、WAKANAの5人が登場。

 各自自己紹介の後、質疑応答へ。

 司会者 アメリカに来ていかがでしょうか。コンサートを待ちに待っているんですけど。
 梶浦 参加しているみなさんが、とっても楽しそうなので、こちらもとっても楽しくなりますね。これだけのみなさんの期待に応えられるような暑いステージにしたいと思います。
ファン(女性) 由記さんFictionJunction愛してる。もしミュージシャンになってなかったら、何になってますか。

梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ

 梶浦 私は元々システムエンジニアだったんです。それを止めてミュージシャンになりました。だから、ミュージシャンになってなかったら、システムエンジニアをやっていると思います。
 YURIKO KAIDA 主婦(笑)
 KAORI 幼稚園の先生になりたかったことがあったので、子供面倒見る仕事をしていると思います。
 KEIKO 歌手以外考えられないかな。
 WAKANA 私も歌を歌うために生きていると思っているんですけど、同じぐらい絵を描くことが好きだったので、マンガ家にも少し憧れたことがあります。
ファン(男性) メキシコから来ました。「stone cold」はどういうインスピレーションで作られましたか。

 梶浦 完全に作品からのインスピレーションです。作品がロボットに近いものが出てくる作品でしたので、少しデジタルな音を使いたいなぁと思ったのと、主人公がヒーローらしい少年のヒーローだったので、すこし前向きな。力のある曲を書きたいと思いました。

 ファン(女性)時間ある時はどういう曲を聴いてますか
 梶浦 私はいろんなものを聞くので、オペラを聞くのも大好きです。
 YURIKO KAIDA あんまり聞いてないです。FictionJunctionとKalafina聞いてます。
 KAORI 子供の時から梶浦さんの音楽を日常生活の中で聞いてきたので、今も聞いてます。
 KEIKO ダンスミュージックを聞くことが多く、今朝はレディー・ガガ、それにK-POPもよく聞きます。
 WAKANA 私はスピッツが大好きです。それに小田和正さんなどもよく聞きます。

 ファン(男性) FictionJunctionを結成するにあたって、参加ボーカルをどのような判断で決めたのでしょうか?
 梶浦 実は、FictionJunctionはグループではないんです。意外に思われるかもしれないですが、FictionJunctionのメンバーは私一人です。FictionJunctionは固定メンバーはいなくて、その曲によって、その時に歌い手さんに加わってもらう。だから、メンバーと言うものはないんです。FictionJunction=梶浦由記なんです(笑いが起きる)。その分FictionJunctionは実力派のシンガーばかり集めていると思ってます。彼女たちは1人1人素晴らしい、私の理想のシンガーです。

梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ

 ファン(男性) 『空の境界』、『Fate/Zero』のサウンドトラックに取り組む上でアプローチに違いはありましたか?
 梶浦 『空の境界』は女の子が主人公だったので、女の子のヒロインに対する。女性的な曲がとても多かったんです。『Fate/Zero』は完全に大人の男性の話です。(笑)音楽を当時用人物の後ろに沈ませて、なるべく印象に残らない音楽を作ろうと思いました。

 ファン(男性) 歌詞が、日本語、英語、他の言語や造語等様々ありますが、どういうフィーリングで決めるのでしょうか?
 梶浦 メロディーが生まれた時に決まる事が多いです。ただ、たまに、造語等でメロディーを書いた曲に日本語にも乗る曲があるので、そういうものは、後に日本語でも作ったりします。

 ファン(男性) いろいろなジャンルを作っていますが、自分がベースとするジャンルはなんですか。
 梶浦 ジャンルと言うものは、後付けなのものだと思っていて、ジャンルは本来は音楽には必要ないものだと思っています。(拍手)だけど、ジャンルが必要ないものかと言うと、それは違うと思うんです。言葉で音楽を語らなければいけないことが我々にはあって、実際、音楽で音楽を語るのではなく、言葉で語るときには、ジャンルと言うのは必要なものだと思います。ただ、自分の音楽を作るときに、こういうジャンルで音楽を作ろうと思うことはあまりないんですね。なので自分のジャンルがどういうものなのか、今だによくわからないんです。

 ファン(男性) FictionJunctionで、どの方が何を歌うというのは、どういう風にお決めになってますか。
 梶浦 基本的には声のキーです。メロディーが高い場合は、高い声の人が歌います。ただ、この人にメロディーを歌ってもらいたいなあと言う場合には、曲を上げたり下げたりします。

梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ

 ファン(男性) どういうきっかけで音楽の世界に入られたんですか。
 梶浦 私は、バンドを組んでデビューしないかと誘われ、そのままデビューしました。『See-Saw』です。
 YURIKO KAIDA 私は、アーティストのコーラスをいろいろやらせていただいて、アニメでは、『ラムネアンドフォーティー』という歌とか、『メタセルと魂』とかを歌わせていただいて、少しアニメの方に歌わせていただいたことがキッカケです。
 KAORI 歌手になりたくて、10歳の時に児童劇団に入ったのがこの業界に入ったのがきっかけで、16歳の時に梶浦さんと出会い、それから、FictionJunction KAORIとして歌わせていただくことになりました。
 KEIKO 元々、芸能のお仕事に興味があって、演技、ダンス、歌を習って、その中で歌うことが一番好きだと思い、歌手になることを決めました。
 WAKANA 歌手になりたくてオーディションを受けて、この業界に入って梶浦さんに会いました。

 ファン(女性) お会いして、美しい方々だなぁと思い緊張しております。怒り、悲しいことがあったときに、どうアートとして表現しますか。
 梶浦 悲しいことがあったときは、悲しい曲を書く…とは限りません(笑)。悲しいことがあったときには楽しい曲を、楽しい時には悲しい曲を書く事の方が多いかもしれません。
 YURIKO KAIDA 悲しいときは、どん底まで落ちて、上がるしかないので、楽しい曲聞いて、ストレス解消します。
 KAORI いっぱい食べていっぱい寝ます(笑)。
 KEIKO 悲しいときは仕事に打ち込んで、イライラしているときは踊り狂います。
 WAKANA 悲しいときは、とにかく泣きます。シャワー浴びながら大声あげて泣きます。

 ファン(日本人) 『See-Saw』の時から大好きです。梶浦さんの曲はどれも絞れないくらい好きな曲がたくさんありますが、その中で、みなさん一番好きな曲、一番印象に残っている曲があれば教えていただきたい。
 梶浦 申し訳ないんですけど、自分の中で一番は決められない。死ぬまでに一番と思える曲が書ければいいですね。
 YURIKO KAIDA 私は、今は梶浦さんに最初に書いていただいた、『ノワール』の中の、「canta per me」が一番印象に残っているんですが、これからいっぱい歌わせていただくと思うので、これを上回るものを歌わせていただきたいなぁと思って期待してま―す。よろしくお願いしまーす(笑)。
 KAORI 一番は決められないんですけど、『「tsubasa」』で初めて梶浦さんの曲を歌わせていただいたときに、ずっと原作も読んでいたし、憧れの梶浦先生の曲を歌えるなんてという気持ちかやはり強かったので、好きと言うより印象に残ったのは『ツバサ』です。
 KEIKO ゆり姐(Yuriko Kaida)と同じで梶浦さんと出会った『風の街へ』という曲があって、『翼クロニクル』の劇中の中のオルファというキャクターの歌なんですけど、この時に初めて梶浦さんの造語、独特な世界観に触れて衝撃を受けたので、今でも大切な曲として、心に残っています。
 WAKANA  私もすべての曲が大好きなんですけど、印象的な曲を上げるとしたら、梶浦さんとの出会いの曲『光の行方』(北斗の拳)。とても衝撃を受けて、この人についていきたいと思った曲です。

梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ

 「質問は一つで」と、「短く」など、何度も注意されるが、思いを伝えるので、3分の1ほどしかこなせず、1時間はタイムアップ。

 最後に梶浦は、「言葉よりも聞いていただく方が音楽はわかると思います。明日のコンサート楽しみにしていてください」と、笑顔で述べ、会場を後にした。

 

梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ
先を争って質問の列に並ぶファンたち
梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ
梶浦もタジタジとなるマニアックな質問も


梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ
YURIKO KAIDA
梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ
WAKANA


梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ
KEIKO
梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!一般ファンからのマニアックな質問に梶浦もタジタジ
KAORI


<特集記事一覧>

●「Anime Expo 2012」in L.A~フォトギャラリー!日本に負けない萌えコスプレーヤーたち

●梶浦由記/FictionJunction、「Anime Expo 2012」in L.A詳細ルポ!レッドカーペット~OPセレモニー

●梶浦由記/FictionJunction、「Anime Expo 2012」in L.A詳細ルポ!プレスカンファレンス~サイン会

●梶浦由記/FictionJunction in L.A詳細ルポ!ライブに5000人が熱狂!最後は一体感にウルッ

広告