元体操選手でスポーツタレントの池谷直樹(38)が5日、都内で自らが総合演出をする『ROYエンターテイメントPresentsサムライ・ロック・オーケストラ旗揚げ本公演SAMURAIファーストセッション~創世記~』の旗揚げツアー制作発表会見を行い、パフォーマンスの一部を披露した。
池谷が10年間、1500回以上の公演に出演していた『マッスルミュージカル』が、昨年で終了となったため、「パフォーマンスをしていくことが、復興を含め日本を元気にしていくことではないか」との思いから自ら新たに設立したパフォーマンスグループが、『サムライ・ロック・オーケストラ』だ。
総合演出を池谷自らが務め、浜崎あゆみ、hitomi、Every Little Thingなどへの楽曲提供ほか数多くの名曲を世に送り出しているミュージシャンのD・A・Iを音楽プロデューサーに迎えたコラボレーションにより、セリフを一切使わず、パフォーマーが繰り出す技と音楽で一つの物語を紡ぎだすという新しいエンターテインメントステージを生み出した。
パフォーマーには、『マッスルミュージカル』や『シルク・ド・ソレイユ』にも出演していたメンバーや、インターハイ、国体出場選手、世界選手権に出場し好成績を収めたアスリートたち、ジャグリング、ダンス、イリュージョンなど世界レベルパフォーマーたち20名が出演。
音楽は、『Sword of the Far East(ソードオブザファーイースト)』のロックバイオリニストのAYASAと、ギター、ベース、ドラム、キーボードが舞台上で生演奏。時に激しく、時に優しく、音色を奏で、パフォーマンスに彩りを付けていく。
池谷は、『マッスルミュージカル』と『サムライ・ロック・オーケストラ』の違いについて、「『マッスル~』は“筋肉で音を奏でる”がコンセプトだったんですけど、『サムライ~』のは“パフォーマンスと音楽の融合”がコンセプトです。トランポリンや体操競技など、個人のパフォーマンス力はベースになっていますが、全体を通すと、全く別物になっています。筋肉をアピールするのではなく、パフォーマンスと音楽がいかに融合しているかをアピールするために作りました」と、ストーリー性を持たせることにより、言葉のないミュージカルで、世界中の人が納得できて楽しめるパフォーマンスにしたいという。
また、子供用のチケットも発売されるが、この点について池谷は、「舞台を見に行くというのは、日本人にとって敷居が高いという感覚があります。これは、海外の子供たちと違って小さいころから舞台を見に行くという習慣がないからです。映画を見に行くように気軽に舞台を見に来てもらうようにしたい」との思いから、子供用の割安料金も設定したという。
実際、3月と5月にトライアル公演を行った際には、セリフがないため、小学生や幼稚園の子供たちが、舞台を食い入るように見ていたそうで、「もちろん、笑えるシーンも作っています」と、反応は上々だったようだ。
また、震災活動も行っているそうで、3月のプレ公演の前に被災地に行って、避難所にみんなでパフォーマンスを魅せに行った。「僕たちにしか出来ない復興支援も行っている。被災者の方が作ったミサンガを販売したり、東北の方へのメッセージを書いてもらう」といったこともしているそうで、もっともっと被災地での公演も増やしたいと、意欲を語った。
最後に池谷は、「メジャーではない競技をやった後に、自分のやってきたことで生計を立てていくというのが、日本では難しい状況なので、こういった舞台、ミュージカルを作っていきたい」と、希望を語った。
同パフォーマンスの公演は以下の通り。
8月28日 神奈川県民ホール
9月14日 練馬区立練馬文化センター 大ホール
10月25、26日 日本青年館 大ホール
11月30日 さいたま市民会館おおみや 大ホール
12月15日 メルパルクTOKYOイベントホール
12月21日 福島県 會津風雅堂
チケット VIP席12000円(三大特典付き)、S席:7700円、A席:5500円、
こども席 S席:5700円、A席:4000円
お問い合わせ SAMURAI製作委員会 03-6435-0845(平日11時~午後5時、土日祝休)
公式サイト http://www.samurai-rock-orchestra.com