モデルで歌手・JOY（27）が30日、東京・三井アウトレットパーク多摩南大沢で『navy&ivory 結成12周年記念！オールタイムベスト盤リリース』記念イベントにゲスト出演し、1500人が集結した。
キーボード＆コンポーザーの吾郷水木生とボーカル・下地正晃により2000年に結成されちょっと不器用な恋愛を歌い続ける『navy&ivory』。05年にリリースした『指輪』は切なく心に迫る音色と歌詞がファンを魅了しブレークすることとなったが、mixi、レコチョク、music.jpの連動企画『I（LOVE） COVER』で選ばれた“泣ける歌”としてJOYが同曲をカバーし6月13日から配信され、人気を博している。
まずは、『navy&ivory』がアルバムと同じ衣装で登場。ちょうど12周年でひと回りということでトークを。ベストアルバム『くるっとひとまわり』に収録されている新曲『通勤快速』、『アシタ キミニ アエルカラ』と、『最愛』を披露。会場の空気がどんどん作り上げられるなか、ラフなスタイルでJOYがファンの拍手の中現れることに。
「僕が来ると急に軽くなっちゃうなぁ」と、軽く冗談を飛ばしたが、吾郷から、「でも控え室は丁寧だったよ」と明かされ、JOYは、「控え室は暴れてたでしょ」と、あえてキャラを意識するコメント。下地もJOYとの身長差を見比べ、「JOYくんの横に立つのは嫌なんだよ」と、苦笑いしつつ、軽妙なトークが展開される。
以前から、『指輪』が好きだったというJOY。誰かからカバーをお願いされたというわけではなく、自分が好きだったからカバーしたそうで、「友達がカラオケで歌ってくれたのがきっかけです。友達の結婚式でも歌ったことがあって、それからカラオケ行っても絶対歌うという曲になりましたね」と、お気に入りのナンバーだったそう。
音楽活動を始めるにあたって、同曲が思い浮かんだそうで、「カバーさせて頂きましたよ」と、しみじみ。下地が、「結成から12年この歌を歌わせていただいてますけど、JOYさんなりの歌いまわしのコブシを回してくださって、オリジナルの『指輪』が変化中です。本物が引っ張られちゃうくらいのものです」と、本家にも相当な影響を与えたという出来だったという。
そして、ファンを前にした『指輪』を初歌唱。『歌がうまい王座決定戦』でその抜群の歌唱力を見せていたJOYだけに、その澄んだ声が会場に響き渡る。初のファンを前にしても堂々の歌唱で、思いを込めた振り付けつきでのものとなった。
終了後に、『navy&ivory』にJOYがカバーするということが決まったときのことを尋ねてみると、吾郷が「自分たちの曲をカバーしてもらうというのは夢だったので嬉しかったですね。丁寧に歌ってくださっていたのでありがたかったです」と、目を輝かせながら感想を。
JOYに引っ張られて『指輪』の歌い方も変化してきたという彼らだが、下地が「いままで歌ってきたように歌おうと思ったんですけど、きょうステージに立って、セッション直後の歌唱でもところどころ釣られてしまいました」と、苦笑し、「今度アコースティックな感じでも、2回目があればやってみたいですね」と“ラブコール”を寄せていた。
場内では、JOYのハイタッチ会や『navy&ivory』による握手会が開催されるなど、ファンに近いものとなった。
