『萌えカル文化祭2012』2日目が3日、東京・大田区産業プラザで開催された。
人気声優・水島裕が先頭に立って企画された「日本の萌えカルチャー」を楽しむイベントで、昨日2日には野沢雅子が開会宣言をしたり、若本規夫本人が審査員を務めた『全日本若本規夫選手権』、アニソンアーティストによる5時間近いライブなどが開催され盛り上がりを見せていた。
この日は、中央のリングステージにて『オタク自慢選手権』からスタート。オタクが思わずうなずいてしまう言葉を募集し、どれが一番共感できるかを競うなど「脳内ボイスが聞こえるようになって8年経つ」が、場内の満場一致で拍手が送られるなど、“濃い”ものから入ることに。
1日目とともにわたって行われた人気声優による『一声オークション』には井上和彦、平田広明、神奈延年、檜山修之、堀江一眞、ショッカーO野が登場することに。井上は『夏目友人帳』からニャンコ先生の声や、檜山は『幽☆遊☆白書』から飛影の声、平田は『ワンピース』からサンジの声と豪華オークションに、落札者は、感激で震えながら聞くこととなった。
ラジオ公録コーナーでは、小林ゆうは『小林ゆうの（仮）』を斎藤千和をゲストに、小林の観客を巻き込んだカオスっぷりなものとなり、オープニングでいきなり締めの三三七拍子をしたり、長台詞の合唱をファンに要求したかと思えば、構成作家に斎藤へ告白させるなどやりたい放題。ときには机につっぷしながら笑っていた斎藤は、「ゆうちゃんのファンは心が広いなと思います」と、率直な感想を述べると、小林について「すごくまっすぐな人なんです。私がテンパッてるっていったときに一緒に泣いてくれるんです。真っ直ぐさに助けてもらってる」と語り、グダグダになりかけた番組をうまくまとめていた。その後も、喜多村英梨によるプチライブで『marshmallow justice』が歌われるなどファンは心の底から雄たけびをあげていた。
ほか、会議室内でアニメ制作会社のスタジオぴえろによる『ぴえろ・ワールドカルト』が、同社社長・布川郁司氏、イラストレーター・高田明美氏、声優・太田貴子、水島の4人で開催され、ぴえろの制作した人気作『魔法の天使クリィミーマミ』についてトークがされることに。1983年に製作され、夕方の時間帯で視聴率20％超を誇り、いまなお色あせない人気の同作なだけに、部屋には入りきれない程の人だかりが。日本版アニメとフランス語版アニメの見比べや、芸能人でも『クリィミーマミ』を好きと公言している、タレント・眞鍋かをり（32）のことや、人気モデル・きゃりーぱみゅぱみゅ（19）について挙げ、同作キャラデザインを担当していた高田氏がきゃりーの1stアルバム『ぱみゅぱみゅレボリューション』が『クリィミーマミ』に似ていると、類推するなど多方面に想像が飛躍することに。
なお、来年30周年を迎える同作だが、大伴俊夫役で出演していた水島が、「何か動きはないんですか？」と、詰め寄ると、布川社長は、「みなさまの大事している思いがあるし、われわれも大事にするがゆえに悪戦苦闘しています。でも、節目なんで何らかの形でみなさまの思いを託せるものを考えています。何らかの形では約束します」と宣言し、ファンには嬉しい朗報となった。
そして、文化祭もいよいよフィナーレ。『一声オークション』などで集まった金額が21万2000円だったことが水島から発表され、「第1回ということもあり、ボランティアで出てくれた人が多くて、たくさんの人が協力してくれた。また笑顔で会えるようにしましょう」と、ファンへ呼びかけ場内が拍手であふれる中、2日間のイベントに幕を下ろした。
