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吉沢悠、日韓友好にメッセージ「小さな行動が集まれば大きな形に」

『道〜白磁の人〜』特別試写会

 俳優の吉沢悠(33)が25日、東京・新宿の早稲田大学大隈講堂で日韓合作映画『道〜白磁の人〜』(監督:高橋伴明/配給:ティ・ジョイ)の特別試写会に高橋伴明監督と登場した。

 同作は吉沢悠演じる日本人『浅川巧』とペ・スビン演じる朝鮮人『イ・チョンリム』の友情を通して描かれる、実話を元にしたヒューマン・ストーリー。スピンとは映画の撮影を通じてお互いに親友と呼ぶほど親しくなった吉沢は「撮影中にペ・スビンさんと話していたんですけど、こうやって日本人と韓国人が一緒のことをやっている、それは浅川巧さんが望んでいたことなんじゃないだろうか」と感慨深くあいさつ。高橋監督も作中のセリフに触れ「お互いに分かり合うことが見果てぬ夢であっても、それに向かって行動することが大事なんじゃないか」とメッセージを込めた。

『道〜白磁の人〜』特別試写会

 撮影の9割は韓国で行われたということで「食べ物がびっくりするぐらいみんな赤いんです」と笑いながら語る吉沢。「スタッフもキャストも垣根なくご飯を食べる。すると距離が縮まるんですよ。韓国では『ご飯食べましたか?』という言葉があいさつみたいになっているんですね」と撮影を振り返った。日本と韓国の映画制作の違いを聞かれると、高橋監督は「韓国映画って絵コンテを完璧に作り上げてから撮影に臨む。僕は一切絵コンテを書かない。スタッフからは『そんなんで撮影できるのか?』と最初は驚かれました」と愉快そうに語った。

 共演のスピンについて、吉沢は「たまたまウマの合う俳優が韓国にいただけで、親友というのは言葉が関係なくできるもんなんだなと思いました。映画の中の浅川さんとチョンリムが友情を育んだことは演じているんですが、僕とペ・スビンが友情を育んだということは本当のこと」と胸を張って答えた。スピンとは「どこの国でもいいからふたりで活躍して映画祭のレッドカーペットを一緒に歩きたいね、と話しました」と約束を交わしたことを明かした。

 また、会場となった早稲田大学の学生から「今後アジアの中での交流を深めていくためには」と質問されると、吉沢は「僕は俳優なので、演技をすることしかできない。それぞれの人がいろいろな立場の中で出来ることがある。一個一個の行動が何かにつながり、小さな行動が集まっていけば大きな形になるのでは」と回答。監督も「相手を受け入れる姿勢。お互いが海になることじゃないですかね」と想いを込めた。

 同作は6月9日より新宿バルト9、有楽町スバル座、ほか全国ロードショー。

吉沢悠
高橋伴明監督
『道〜白磁の人〜』特別試写会
『道〜白磁の人〜』特別試写会
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