ミュージシャン・石井竜也(52)が22日、都内で行われた東京スカイツリーのグランドオープンを記念して行われたイベント「ニッポン放送×J-WAVE ドリームコラボレーション“ギネス世界記録に挑戦！?634人のコーラス生中継”」に、スペシャルシークレットゲストとして登場。ギネス世界記録を目指し、雨の中集まった熱心なリスナー、ファンとともに“最大人数のコーラス”に挑戦した。
同イベントは、世界一の電波塔である634メートルの東京スカイツリーの開業を記念し、2010年にカナダで達成された“622人でのコーラスラジオ生中継”を超え、世界記録を作ろうというもの。当初はスカイツリーの高さに合わせ、634人での“コーラス生中継”として企画された。
しかし、よく調べていくうちに、昨年夏にロンドンで、“3885人”に記録更新されていたことが発覚。この記録は現在、発行されているギネスブックには載っておらず、次回発行のギネスブックに掲載される予定ということで、今回のイベント会場のスペースを勘案した結果、『最大人数の“輪唱”897人』に挑戦する企画へと変更になった。
朝から絶え間無く雨が降り続ける隅田川沿いのイベント会場に集まった、世界記録を目指す熱心なリスナー、ファンの前に登場した石井は、オンエア本番30分前のリハーサルから「いやー、雨の中2万8千人もの方に集まっていただきましたー！」と、軽快なジョークで雨に濡れるファンを励ます。
さらに、「今日のこの厳しい状況に耐えられれば、日本の今の厳しい状況も乗り切れます。もうなんか、お坊さんの修行みたいなつもりでトライしましょう」と、会場を沸かせると、「ボクも今日はすごいいい天気だと思って薄着で来たんですが、みなさんが首にタオルを巻いてるのが羨ましい。がんばります」と続け、熱心に輪唱指導。
石井はリハーサル終了後もオンエア開始までそのままステージに残り、リスナー、ファンを気遣いながら前説トークまで続け会場を盛り上げた。
定刻となり、ニッポン放送ラジオパーソナリティー・垣花正(40)と、J-WAVEナビゲーター・DJ TARO(40)がステージ上でオンエアスタート。中継がつながれたスカイツリー展望台のアナウンサーからの、「（イベント）現場どころか、周り一面真っ白な雲以外何も見えません」の放送に会場も爆笑しながらも、石井の指揮で早速輪唱チャレンジへ。
全員での“合唱”ではなく、二手に分かれての“輪唱”となるため、先に歌いだすグループの指揮を石井が。あとから追いかけて歌うグループの指揮は、お笑いタレントの“東MAX”こと東貴博(42)、演歌歌手・山内惠介(28)が、後方に設けられた別ステージ上で担当。
雨の中、展望台も雲に隠れた対岸のスカイツリーを見ながら、隅田川を題材に書かれた滝廉太郎の楽曲『花』の“輪唱”がスタート。すると、熱心な“輪唱”のパワーに押されたのか、雲が途切れスカイツリーの全体像が見えてくる。
雨の中、見事に“輪唱“を歌い終えた後、石井は、6月20日発売のニューアルバム『HERTS VOICE』(ソニー・ミュージックレコーズ)から、『ヒハマタノボル』を披露し、過酷なチャレンジに挑んだリスナー、ファンを労った。
イベント最後には、“輪唱”に参加した人数がいよいよ発表。残念ながら悪天候のためか、当日の“輪唱”参加人数は『567人』と発表され、ギネス記録達成は成らず。これには石井も残念さを隠しきれず、会場にスタンバイしていたギネス認定員に対し「“過酷な状況での”輪唱ってことで認定していただきたい。普通の“輪唱”ではなく“過酷な状況で”ということでお願いします」とコメントし、会場からの喝采を浴び、笑顔でステージをあとにした。
