アイドルグループ『AKB48』の元メンバーで、1年半ぶりに芸能界に復帰した“えれぴょん”こと小野恵令奈（18）が20日、都内で行われた復帰第一弾写真集『ツンエレ！?帰ってきたえれぴょん（18）?』（幻冬舎）の握手会にファン限定250人と報道陣60人が詰めかけた。
えれぴょんは、黒いトップスと白地の水玉のミニスカートというファッションで登場すると、一斉にフラッシュが焚かれ、思わず「ワォッ！」と驚きの声。続く、フォトセッションでも絶え間なく焚かれるフラッシュに、「フラッシュが…」と、1年半ぶりに報道陣の前に立ち、注目度の高さに、ちょっと圧倒された様子。
緊張した表情で、「こんなにたくさんの方（報道陣）が来ていただいているとは思ってなくて、内心ハラハラしていたんですけど、うれしい限りです」と、第一声はお礼のあいさつからスタート。
同写真集は、今年3月に石垣島オールロケ。海辺の明るい日差しの下、ビーチや木陰などで、5種類の色とりどりの水着を来てはしゃぐ姿や、肝試しから幻想的なバスシーンまで、多彩な表情が収められている。巻末には直筆イラストと共に、活動休止から未来を語ったロングインタビューも掲載されるなど、リスタート、リボーンの意味が濃い内容となっている。
えれぴょんは、06年に『第2期AKB48追加メンバーオーディション』に合格。妹キャラとして人気を博し、10年に「本格的な女優を目指す」と、海外留学のため『AKB48』を卒業。それから1年半。海外留学を挫折し、自分を見失って迷走を続け、自分探しの1年半だったそうだ。
写真集については、「出すとこ出して、やることやって、いい写真集。新しい表情も見つけられた」と、16歳から18歳へオトナの女性として成長した“今”がギッシリと詰まっている。「一緒に旅行に来た」というのがコンセプト。ミカン一切れを口に咥えている写真や下唇を甘噛みしている横顔のドアップなど、「実家に帰っているような素の表情」が現れていてお気に入り。
久々の撮影に、「緊張しました。芸能活動を始めた12歳の頃の自分に逆戻りした感じ」だったそうで、「新しい小野恵令奈として作った、初めての『作品』。まず、ここからという意味でも、今の、素の自分が出るような写真になったと思います。約1年半会わなかった間に、小野恵令奈がどう成長したのかを見てもらいたい」と、力強くコメント。
この1年半について、「『AKB48』を辞めて海外に行って、あらためていろいろなことを経験して、これからどうしようと悩んだり、夢をあきらめようとしていた。支えてくれたファンがいなかったら、私は何してたんだろう。ダメになっていたんじゃないか。1年半は毎日が濃くて、決して無駄じゃなかったと思う」と、振り返った。
復帰については、「何の努力もしないで、帰ってきても通用するほど甘くないので、やる気にさせてもらった感謝。1人でも応援してくれるファンがいてくれたら死ぬまで続ける」と、並々ならぬ覚悟で復帰した。
また、「ファンから遠くに行ってしまうじゃないかと思われるんですけど、こういったイベントなど、ファンの方と同じ目線でやっていたい。ファンはなくてはならない存在」と、ファンとの距離感を大切にして、活動していくと誓った。
6月13日には、ドラマ『リーガル・ハイ』（フジテレビ系、火曜・午後9時?）のオープニングテーマにもなっている、ソロデビューシングル『えれぴょん』（ワーナー・ミュージック・ジャパン）を発売。本格的に活動を再開するが、今後については、「いろいろやっていけたらいいと思うんですけど、うまくいく世の中ではない」としながらも、「女優、音楽、声優、イラスト、妄想するの好きで、PVとかの演出をすることにも興味がある。肩書にとらわれない小野恵令奈を目指したい」と、夢を貪欲に語った。
また、“あっちゃん”こと前田敦子の卒業について、「ビックリしてショックでしたけど、近くで見させていただいていて、強い人だなぁ?と思う。あっちゃんなら大丈夫。個人的にはこれからの活躍も応援したい」と、エールを送った。
さらに、集まった限定250人のファンに自分の口から直接お礼を述べたいというサプライズ演出があり、ファンを前にお立ち台に上ったえれぴょんは、「1年半お待たせしました。 無事帰還しました」と呼びかけ、「おかえり」と、温かい声援と拍手で歓迎された。
同写真集は、2415円（税込）で絶賛発売中。
