『機動戦士ガンダムUC』episode5『黒いユニコーン』イベント上映 初日舞台あいさつが19日、東京・新宿ピカデリーで開かれ主人公バナージ役・内山昂輝、マリーダ役・甲斐田裕子、リディ役・浪川大輔、古橋一浩監督、ストーリー担当の福井晴敏が登壇した。
ガンダムシリーズで人気の宇宙世紀が舞台となっており、時代としては映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の第二次ネオ・ジオン戦争から3年後となるU.C.0096が描かれる。開放されれば地球連邦政府を転覆しかねないという『ラプラスの箱』をめぐって『箱』を管理するビスト財団と、ネオ・ジオン残党軍との騒乱に巻き込まれた主人公の少年・バジーナの姿を見つめていくこととなる。episode5では、黒きMS『バンシィ』に身柄を拘束されることとなったバナージがブライト・ノアと直接対話することとなり…。
上映終了後のあいさつとなり、浪川から「いかがだったでしょうか?」と、客席のファンへ尋ねると、場内には温かな拍手に包まれる。
episode5ではバナージがガンダムに乗る意義などが明確になるといい、内山は、「episode4がロニ(ロニ・ガーベイ)さんとの悲しい思いにとらわれて終わっていて、沈みきったところから始まっているので、自ら自発的に乗るというところまでがポイントになったと思います」と、心情を解説。
さらに、内山は、「ブライトさんとの長い会話シーンがあって、時間をかけてやったなというのはありました。スタッフさんが、あの会話は非常に素晴らしいものがあると言ってくれた」と、手応えを感じたようで、「普段ガンダム乗っちゃうと永遠と声を張り上げることが多くて、たまに静かなところがあるといいですね」と、満足げ。これに、浪川が「『ガンダム乗っちゃうと』っていうのが自然でいいですね」と、ツッコミを入れると、内山がはにかむ一幕も。
制作会見以来に舞台へ登壇したという甲斐田は、「前回影が薄かったんですが、今回はいろんなシーンに出た。彼女の内面とか、バナージと会って大きな動きがいっぱいあったんですけど、かなり感情が抑えられているところから動き出す。今までも気合を入れてますけど、今回、すごい気合をこめてスタジオ入りしたので、楽しい日でした。映像見て、ミッシングして頂いて嬉しい」と、手応えがあったようだ。
リディ役の浪川は、「あんなに手を伸ばしたことはない。今回のリディは感情むき出しだった」と、振り返りつつ、福井がうなずきながら、「アニメの美形のキャラで白目をむくというのは初めてからもしれない」と、笑うと、浪川は、「演じる方としてはプレッシャーがありましたし、気合も入れました」と、前を向くことに。
古橋監督は、「大変なのはスタッフのみなさんであって、4話が出しきったところがあって、5話はその余波で…」と、明かすと、出演スタッフは吹き出すことも。さらに古橋監督は、「でも、上がってみたらよくなってて、人ごとながらスタッフが優秀だなと」と続け、讃えていた。
なお、もともとepisode6までの製作予定だったが、先日、人気のためepisode7まで製作されることが発表され、古橋監督が「はやく寂しくなりたいなぁというくらい長い年月と物量の多い作業量の仕事が残っている。体力が続く限り頑張りたい」と、冗談めかしたが、浪川は、「episode7が製作されると聞いて、ゴールが見えてきました。リディがどうなるのか全力で頑張って行きたい」と、コメント。
内山も、「episode1を録ったときは10代だった。バナージはいろんな大人から影響を受けて、成長していく物語という部分があります。内山昂輝自身としてもパワーアップしていかなきゃなというので始まったので『7』まで駆け抜けていくしかないなと思ってやっています」と、気合を入れ直していた。
同作は19日?6月1日まで2週間限定で全国12館で上映!同日より、『PlayStation(R)Store』『J:COMオンデマンド』『auひかりTVサービス(ビデオ・チャンネル)』『MOVIE SPLASH VOD』にて先行有料配信も同時スタート。6月8日よりBlu-ray&DVDが一般発売(発売元:バンダイビジュアル)。