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北島三郎、嵐に俺が忘れてきたものくれや!森進一港町で合唱に涙

20111229北島三郎
北島三郎

 『第62回 NHK紅白歌合戦』のリハーサルが29日、東京・渋谷NHKホールで行われ、歌手・森進一(64)、石川さゆり(53)、五木ひろし(63)、北島三郎(75)が登場した。

 紅白最多の44年連続の出場となる森は、「本当にありがたいと思います。頑張って歌いますそれしか言いようがない」と、与えられた舞台に感謝を捧げる。

20111229森進一
森進一

 本番の衣装は、紺のタキシードでシックに決めるといい。今年の東日本大震災のことを振り返り、「今までこんなことはなかったので、これからいろんなことが、隠していることが分かったりしていくと思う。人の心もいろんなことが崩れ落ちて見えたり、よく大変とか、頑張れとか軽く僕らも使うけど、本当の意味で身に染みるということが分かった一年だった」と、表情もけわしい。

 それというのも、5月に宮城・気仙沼に行った際に、「まだ街の中がひどい状態で、市役所には2?3人しかいなかった。10月に行くと人がいっぱい集まってくれた」。『港町ブルース』を紅白では2回目の歌唱とするが、「みんなで港町で、『港町ブルース』を合唱して ボロボロ泣いていた。5月と10月でこんなに人の心が違うのかと思った」と、実体験をしんみりと語った。

20111229石川さゆり
石川さゆり

 紅組大トリを飾る石川。「トリということで締めくくりでとても嬉しくて。いつもは、スタッフのみんなで頑張ってきたという思いながら歌うんですが、今年はそれだけじゃなくて、みなさんに届くように歌っていました」と、秘めたる思いを明かす。

 34回の出場中、『津軽海峡・冬景色』は紅白では7回目の披露となるが、「私にできることは歌うことしかなくて、お医者様が元気にするように、音楽で元気にできるようしっかり歌っていい期待を持ってもらえるようにしたい」と、“歌の力”を信じているようだった。

20111229五木ひろし
五木ひろし

 41回目の出場となる五木。「悲しみや苦しみを少しでも乗り越えようと頑張った一年でした。ある意味では人の持つ大切さや心、音楽というものの心に届くということが分かったし、自分が歌えていることの喜びを感じました」という。

 『ふるさと』を歌唱するが、同曲は紅白では38年ぶり2回目となり、「38年ぶりで、喜んで歌わせていただきます、喜んで返事しました」と語り、「希望を持って、今年ほど絆というものを感じた年はなかった」と、前を向いた。

 48回目となる北島。『帰ろかな』は紅白では7回目の披露となるが、「まだ、この道を歩かせてもらえている。この厳しい、つらい一年を元気いっぱいにしてもらって、いいことが、楽しいこと待っていると思います。苦楽ではなく明るく『帰ろかな』を歌いたいと思います」と、気持ちを乗せるという。

 また、司会との面談も済ませたようで、「『嵐』君たちと面談してきたんですけど、俺が忘れてしまったものを、何十年もしておいてきてしまったものがある、俺が忘れてしまったものをくれやと話してきた。(嵐メンバーは)黙って聞きながらニコニコしていましたよ。若い者から素敵なものを頂きながら、楽しんでいきたい」と、まだまだハツラツとしている様子だった。

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