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千昌夫希望は捨てない…坂本冬美は“春”に望みで天童よしみは脱ぐ

20111229千昌夫
千昌夫

 『第62回 NHK紅白歌合戦』のリハーサルが29日、東京・渋谷NHKホールで行われ、歌手・千昌夫(64)、坂本冬美(44)、細川たかし(61)、天童よしみ(54)が登場した。

 22年ぶり16回目の出場となる千。『北国の春』は紅白では6回目の歌唱となるが、「本当に大変な年でした。いつもの『北国の春』とは違った感じです」と、東日本大震災によって、様相が変わったと真剣な表情。

 曲は、被災者のためという気持ちが強いようで、「いままでは生活するための復旧で、来年は本当の意味でのものになる。被災された方がどこに住むか、歌で明るく頑張りましょうと思っています」と、被災地の方々を勇気づけるものになるようだ。

 また、陸前高田の震災に耐えた一本松とも縁が深い千だが、1本松について、「地盤沈下してぬかるみの中に根をはっていて危篤状態。接木などをしているので、まだ希望は捨てていません。震災を風化させないものになれば」と、希望を語った。

20111229坂本冬美
坂本冬美

 23回目の出場となる坂本。紅白では4回目の『夜桜お七』となるが、「夜桜お七は恋の歌でもあるけど、桜は日本の象徴。暑い夏寒い冬を乗り越えて春に咲く思いを歌えれば」と、コンセプトを。そんな桜に合わせ、本番での衣装は、「春のイメージでグリーンの中で咲き誇ってる桜が、明るい春が来るように」なるのだとか。

 東日本大震災の被災者らへは、「今年の紅白は、仮設住宅で見る人もいて、見る方も歌う方もいつもと違う気持ちになると思います。そういう方もいるということを心にとどめて、一生懸命歌いたい。来年はこれ以上の苦しみはないと思うので、明日に向かって前を向いて頑張って行きましょう」と、春の到来を呼び込むような笑顔を見せた。

 さらに、自身の“春”がいつ来るのかについても質問が飛んだが、「プライベートは、目指せ(今年結婚した)小林幸子さんです!衣装のことではなくてプライベートのことでございます」と、意欲満々。小林には「希望をありがとうございます」とメールをしたそうで、その返信が、「いつでも紹介するよといわれた。私も希望を持っていきたい」と、こちらの“春”も待ちわびているようだった。

20111229細川たかし
細川たかし

 35回目の出場で3年連続となる細川。本番は白組らしく白の紋付き袴であることを明かすと、『ねぶた』は今年6月にリリースされた曲に合わせ、「きょう、やっとねぶたが届いたみたいで楽しみに待ってます。今年は気合を入れて頑張れ東北という気持ちでねぶたを跳ねたい」と、青森のねぶた祭り使用したものを持参することも明かした。

20111229天童よしみ
天童よしみ

 15年連続16回目となる天童は、美空ひばりさんの名曲『愛燦燦(あいさんさん)』を歌唱することに、「震災や洪水があって『愛燦燦』に決まったときに涙が出てきた。私は託されたんだという気持ちを持って歌いたいと思います」と、ひばりさんの意を継ぐという。

 本番では、川中美幸、和田アキ子とはサプライズで“なにわのKARA”を紅白限定で結成することにもなっているが、「私はKARAが好きなので、あまり泥臭くならないように、といっても3人の名前を聞いたら泥臭くなりますけど」と、苦笑すると、「天童脱ぎます。おしりも振ります、どこもかしこも振ります。ライバル?全員です」と、ぶち上げたが、まだ、3人での練習はできていない実情も明かしていた。

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