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板野友美 インタビュー中に久本雅美のことで身を乗り出した瞬間とは?「仲いい時」が難しいワケ

板野友美 インタビュー中に久本雅美のことで身を乗り出した瞬間とは?「仲いい時」が難しいワケ
板野友美と久本雅美がインタビューに応じた

 “マチャミ”の愛称でも親しまれているタレントで女優・久本雅美(60)と、歌手で女優・板野友美(27)が、7月28日公開の映画『イマジネーションゲーム』(監督:畑泰介/配給:プレシディオ)でダブル主演を果たす。

 久本は仕事人間で経済力もある独身のバリバリのキャリアウーマン・真紀子役を。一方の板野は、一流企業に勤める夫を持ち専業主婦をとして何不自由なく暮らしているように見えるが、自分の将来を見失い、いつの間にか“夫の復讐サイト”でカリスマ的存在になってしまった葵役を演じる。まったく接点のない2人だったが、真紀子のもう1つの顔である妖しいパンティ探しゲームサイト『真夜中の女神』をきっかけに出会い、それぞれの人生を見つめ直していくという物語だ。

 年齢差30歳以上もある2人と、異色の取り合わせだが、作品の現場はどんな雰囲気だったのだろうか。2人にインタビューしてみた。

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 ――今回の映画の話が来たときのご感想は?
 久本:映画を初主演させて頂くことが本当に嬉しいと思いましたね。映画っていう分野は私もなかなか出る機会が少ないので、どういうふうに演じて、どう喜んでもらえるものを作れるかと楽しみで。それに、友ちゃん(板野友美)と2人で主演っていうのも嬉しかったよね。
 板野:パンティ探しというワードから、最初はコメディ要素が強い映画なのかなって思ったんです。けど、そういったわけではなく女性の生き方とか人生にフォーカスを当てて作られている奥が深い映画だなって。

板野友美 インタビュー中に久本雅美のことで身を乗り出した瞬間とは?「仲いい時」が難しいワケ
 

 ――台本を読んで作品について感じたことはありましたか?
 久本:いまのネット社会で起こりうる、実験映画だよね。葵は専業主婦だけど旦那さんとうまくいってなくてネットを使っての自分の人生を持ってる。私は私でキャリアウーマンだけど、その裏で脱いだパンティを顔を隠して街中に置いていく。そんな発想は、そういう世界を知らないとできないでしょうね。それに、2人の女性の関係も違う、背負っているものも違うというのは興味を惹かれました。
 板野:畑監督によると、このパンティ探しというのがウェブサイトで実際にあるらしくて、リアルに今の社会にあるんだなって。“夫の復讐サイト”というのも実際にあるらしくて、こっちもリアルなんだなっていうことですから、よりリアリティをもって進める覚悟もできました。

 ――真紀子と葵という役はそれぞれどう作っていったんですか?
 久本:畑監督はどこまでもバラエティの時の私ではないようにというこだわりが強くて、ちょっとでもバラエティとかの私のニュアンスが出ると『抑えてください』と言われて。撮影が終わって出来上がったときに『ああ!』って納得しました。新たな自分の一面というか引き出しを増やしてもらったという感じ。こういう抑えている芝居で何を面白がるか。どこまでも真紀子になるっていうことに対しての面白さを教えてもらいました。
 板野:私は専業主婦の経験がないので、想像でしかなかったんですけど、葵だったらここでこういう表情するかなとか、監督と相談しながら葵を作っていきました。真紀子もそうですけど、『それは板野さんだから葵はもっとこうした方がいい』というのだったり、話し方1つとっても『そこはそんなにオーバーにやらなくていい』と具体的なご指示をいただきました。

 ――その役作りの際にモデルにした人はいますか?
 久本:私の役になるような根本のモデルが畑監督の上司にいるんです。パンティ隠しはもちろんやらないけど(笑)。その方は男社会でバリバリのキャリアウーマンで、男の人相手に仕事をガンガンやってて。いろんな話を聞きましたけど、畑監督いわくその人は『私(久本)と会った時と会社とはまた違う』と言ってました。対外的なコミュニケーションと、仕事の時の芯のある立ち居振る舞い。私はその人としゃべったときに賢い女性だなと感じましたね。実はその方、エンドクレジットにも名前が出てるんですよ。畑監督は本当に怖いと言ってました(笑)。
 板野:私の周りでは、主婦になって不満を持っているっていう方があまりいなくて。良いことなんですけど、役作りの参考やモデルになる人は……(苦笑)。
久本:いい友達だね(笑)。

 ――お2人は33歳差と年齢も離れていますけど、その年齢差を感じることはありました。
 久本:そりゃさすがに年の差は感じると思いますよ(笑)。
 板野:そんなことはないですよ!本当に久本さんは気さくで優しくてずっと面白くて、テレビで観ていたままでしたし、監督にツッコんでいることが本当に面白かったんですよ!

 ――久本さんへお伺いしますが、女優としての板野さんはいかがでしたか?
 久本:友ちゃんは、本当に芯があると思っているんです。自分の考えをキチッと持っていて、監督に対しても疑問をちゃんと投げかける人だから、そういうのを見ていて偉いなって。妥協しない。迷ったまま芝居したり、疑問に思ったまま芝居をすると残っちゃうっていうことを分かってて。

 ――劇中では2人が衝突するシーンも見どころだったと思いますけど、そのシーンはいかがでしたか?
 板野:葵と真紀子が仲良くなるということに畑監督の思いが強かったんです。畑監督が言うには、親友とか仲のいい関係だった場合、あまりキャピキャピしたり、仲いいアピールをしないのが本当に仲いいって。最初、私も久本さんも仲良く見せようと思ってキャピキャピしたりとか、楽しい感じで演じようって思ったんです。でもそれが逆に、『リアルで考えたら仲良く見えない』と畑監督に言われて。どうやったら本当に心がつながっているというのが出せるのかなって、すごく考えたので、本当に仲いい時の様子を演じるのがすごく難しかったですね。

 ――お2人での撮影中のエピソードはありますか?
 久本:100万回くらい言いたいですけど、友ちゃんよく食べるんですよ!本当にビックリする!お弁当にプラスして、近所のうどん屋さんのうどんを両方食べてました。
 板野:うどんを食べたのは、撮影現場が寒かったから(苦笑)
 久本:そういう問題じゃない(笑)!それに、畑監督も交えて飲みに行ったときにも、締めの飯もガンガンに食べていて、これってすごくないですか!?私、永遠に言い続けたいですよ!友ちゃんの写真集も見せて頂きましたけど、どうなってんだ!?とか思っちゃうぐらい(笑)。
 板野:(苦笑)。

 ――『パンティ探し』のポールにパンティを入れるシーンで、久本さんがハンディカメラを持って動画を撮影しているように見えたシーンがあったのですが、どんな撮影をされたんですか?
 久本:最初あれはカメラマンさんがやっていたんです。けど、何回やってもうまくいかなくて『久本さんやってみる?』と言われて、やってみる!って手を挙げて。私が自分で片手でカメラを持って、歩いてしゃべって、パンツを映してポールに入れたら、なかなかナイスにできちゃったんです(笑)。

 ――そのシーンではパンティを脱ぐということもされていましたけど、抵抗とかは?
 久本:全然なかったですね(笑)!そういう役だもん!これを言うとみなさんホッとするか、ガッカリするか分かりませんけど、自分のパンツをはいているうえでのことだったから(笑)。でも、撮りながら脱ぐって、なかなか難しいんだよ(笑)!

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 ――それと真紀子はスカートのシーンが多く、久本さんがすごく美脚だったと思うのですが……。
 板野:(身を乗り出しながら)そうなんですよ~!!ビジネススーツで、しかもミニスカートじゃないですか。普段あまりスカートをはかれないらしいんですけど、目茶苦茶ふくらはぎが細くて、すごい美脚だなって、私はずっと思っていました!!
 久本:整体の先生にも褒められるんですよ、『二十歳代のふくらはぎですよ。綺麗ですね』って言われるんです。だから私は、『ふくらはぎも綺麗ですけど“戸籍”も綺麗です』って必ず言ってます(笑)。

 ――劇中で真紀子が「私も結婚してたら」というセリフもありました。こちらを言っているときのお気持ちは?
 久本:私自身もそのセリフ通りだと思いました。真紀子って役柄で言っているセリフですけど、女が1人で男社会のなかで出世していくなかでの戦いというのは、孤独じゃないですか。そんなときに、自分の心を分かってくれる人、味方がいる、応援してくれるパートナーがいるっていうのはとても励みなるし、心強いし嬉しいことでしょ。真紀子のセリフだけど、私自身としても思う時はありますね。結婚していたらどうなっているんだろうって。私も結婚への憧れよりも仕事が楽しくて、面白くて大きくなりたい、もっともっと面白くなりたいと思ってやってきたのは事実なので。でも、ふと仕事に疲れたり、落ち込んだとき、あるいはいい仕事をしたとき、聞いてくれる応援団、味方、パートナーがいたらいいなって、みんな思っていることではないかなって。いいセリフだったと思います。

 ――また、作品の主題歌『イマジネーションゲーム』は板野さんが歌っていますが、こちらは?
 板野:企画にも関わられた作曲家の菅野祐悟さんが映画を元にして作られた曲なので、私の楽曲としては、また新しいいままでにない楽曲を歌えたのが嬉しいなって。葵の気持ちが入っていたりしているので、歌手として、女優としての二面性が混在していると思います。レコーディングはいろいろスタッフさんたちと話しながらで、映画の曲になったなと思いました。
 久本:この曲、みんな最初、聴いた時に誰が歌っているか分からなかったけど、すごくいいよねって言っていたんです。それでエンドロールで板野友美って見て、友ちゃんかい!って(笑)。私がいうのもなんだけど、やっぱり歌手だなって思いましたよね。

 ――この作品を観てくれる方へメッセージを。
 久本:これは実験的な映画だと思います。1人の女性が自分の人生を背負いながら友情を深めていくなかで、何か絶対に感じてもらえるものがあると思う。また、板野友美であり、久本雅美ですけど、違う人間を演じているので、見たことのないような顔も、ぜひ観て頂きたい。観終わった後に、感動とか頑張ろうとかとは違うかもしれないですけど、何か残るのではないかと思います。
 板野:私は真紀子と葵の生き方を観て、女性の幸せって何なんだろうって、自分自身に問いかけられる映画でした。人それぞれ幸せがあると思うんですけど、私が演じている葵が真紀子の姿を観て、自立していく姿が私はすごく好きで、私も芯がある女性でいたいなとも思いました。

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 映画『イマジネーションゲーム』は7月28日より公開!

 ■久本雅美
 ヘアメイク:梅原麻衣子
 スタイリング:勝俣淳子
 衣裳協力:REGINA ROMANTICO

 ■板野友美
 ヘアメイク:平野琴恵
 スタイリスト:Ayaka.

 ※編集後記
 インタビュー中も仲の良い友達のように和気あいあいと話をしてくれた2人。劇中では、2人の雰囲気はガラリと変わり役者としての顔が楽しめる。どんな“化学反応”が起こったのかは、観てのお楽しみというところだろう。

 ※記事内写真は
 ©「イマジネーションゲーム」製作委員会

板野友美 インタビュー中に久本雅美のことで身を乗り出した瞬間とは?「仲いい時」が難しいワケ

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場面カット
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場面カット
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