個人事務所の社長解任騒動の渦中にある演歌歌手・小林幸子(58)が1日、都内で行われた『社会貢献者表彰 感謝の会』に、芸能人ベストサポートとして選出され、出席した。
日本財団、社会貢献支援財団の共催で、同表彰式を開催。東日本大震災発生から1年の節目を迎えるにあたり、実際に被災地で支援活動を行ったNPO652団体が、被災地で活動していた芸能人の名前を挙げ、その中からベストサポーターを選出。MCをマツコデラックス(39)、松田朋恵(49)が務め、6組のタレントが表彰された。
水色の着物姿で登場した小林は、マツコに「さっちゃんもいま大変でしょうけど…」と騒動をネタにされ、場内から笑いが。多くの被災地に自ら足を運び、食品販売による被災地支援『ざくろ坂プロジェクト』の功績を認められた小林は、「素晴らしいこのような賞をいただき、本当にありがとうございました。これからも私にできることは小さいことだけど、続けていく信念を貫いていきたいと思います」と挨拶し、降壇時にもマツコから「さっちゃんも頑張ってね」と声を掛けられ、励まされた。
車両15台でカレー、サラダなど2万食の食事と入れ歯洗浄剤などの物資を届け、被災地でコンサートを行った俳優・杉良太郎(67)、演歌歌手・伍代夏子(50)夫妻も揃って登壇。杉は、「本当は原発の中に作業員として入っていきたかったんですが、それを止められまして。4月26日の川内村、3000人の決死隊がいるJビレッジで歌うことしかできませんでした。しかし、一つの思いを遂げることができました」と、悲壮感漂う思いを激白。そして、「きょう夫婦で表彰されることは、非常に恥ずかしいような、何か恐縮しております」と、2人で表彰されたことについて照れる場面も。
これを受け、妻の伍代は、「私たちは微力なんですけど、今後も当たり前のことを心の赴くままに続けていきたい」とコメントした。
宮城県三陸町の避難所で炊き出しを行い、復興支援チャリティーソング「Rising Sun」で、印税の全額を寄付したダンス&ボーカルユニット『EXILE』からは、リーダーのHIRO(42)、USA(35)、TETSUYA(31)が出席。HIROは、「『EXILE』は“日本を元気に”というテーマで、ずっと活動してきた。今後も継続的にみなさんのお役に立てるように精いっぱい、自分たちのやれることからやっていきたい。みんなで日本を元気にしたいと思っています」と、グループを代表して、思いを語る。
南アフリカ、米ニューヨークでもコンサートを開催し、世界中の人に日本に目を向けてもらえるよう尽力している歌手・加藤登紀子(78)は、「3．11以降、日本の人たちの素晴らしい心の在り方、温かく助け合っている姿に拍手をいただいた」と、海外でも復興支援の手応えを実感。
震災直後から被災地を慰問し、モノマネショーで被災者の方々を勇気づけたタレント・コロッケ(52)は、「自分が被災地に向けてできることは、モノマネしかできない。最初に石巻に行って、海沿いを歩いたとき、神様っていないのかなと思ったけど、被災地でいろんな方に会うと神様がいっぱいいた。避難所で一番ウケたのは、志村けんさんのマネでした」と、温かい触れ合いを振り返る。
街頭募金を呼び掛け、被災地で炊き出しを行ったニューハーフタレント・はるな愛(39)は、「芸能人とか関係なく、一人の人間として何かできることを探して、支援をさせていただきました。まだまだガレキが残っていたり、最近仮設住宅に畳が入ったりしている状況ですが、これからもずっとサポートしていきたいと思います」と、今後も支援していくことを約束。
最後に、ボランティア活動を行って53年が経つという杉が、「私のモットーとしているのは、福祉は見返りを求めないということ。日本はボランティアをやると、必ずついて回るのが売名行為。これほど成長した国が、まだまだこの程度の文化しかありません。明日は我が身です。いま幸せでも明日はわかりません」と、日本の現状に警鐘を鳴らし、「被災地とともに頑張ろう！」の掛け声で、乾杯した。
フォトセッション時、リポーターが小林に対し、先月末、事務所移転を伝える挨拶状を一部関係者に送ったことに関して問いかけるも、小林は「きょうはすいません…」と答えるのみ。その後も、「元社長とは和解できましたか？」と質問が飛んだが、マツコが「きょうはやめなさい！」と一喝して、呼び掛けをシャットアウトした。
