圧倒的な歌唱力と美しいハーモニーで“アニソン界の女神”といわれるWakana、Keiko、Hikaruの女性3人組ボーカルグループ『Kalafina（カラフィナ）』が21日、神奈川・ラゾーナ川崎で、4月18日に発売された10thシングル『to the beginning』（SME Records）の発売記念イベントを行った。
TVアニメ『Fate／Zero』のオープ二ングテーマ曲でもある同新曲の他、初披露のカップリング曲『満天』や3rdアルバム『Afte Eden』から『夢の行方』など3曲を5000人の前で熱唱した。7月16日には、NHKホールでワンマンライブを行うことも報告した。
当初は、4月下旬とは思えない肌寒い天候だったが、2月4日のコンサートの時と同じ、赤いミニの衣装にゴールドのコルセット風の衣装で登場したKalafinaの3人が、ミニライブをスタートすると、暖かい日差しが射してくる。
2曲歌い終えて、3人があいさつすると、拍手とともに、3人それぞれの前を叫ぶファンの声があちこちから飛ぶなか、Wakanaが、「今日は、私たちのニューシングル『to the beginning』の発売記念イベントへようこそー。上で見ている方も本当にありがとうございます。短い時間ですけど、たっぷり楽しんで帰ってください」とあいさつ。
続いて、Keikoが、「あったかくなってよかったーみんなのパワーだね。ありがとう。前回、ここに来させてもらった時は夜だったんですよ。今回、太陽が出ているときに野外でライブをすると、また、違った感じで開放的になるなぁ」と、感想を語る。
そして、「買い物に来て、立ち止まって見ちゃったんだぁーという方もいるかもしれません。でも、今日、このイベントを待ちわびて、朝早くから待っててくれた皆さんもいると思うんですけど、そんなみんながKalafinaの音楽のパワーを持ってってもらえるように、最後まで精一杯歌いたいと思っています。きょうは楽しんでいってください」と、力強くあいさつ。
最後にHikaruが、「寒さからなのか、緊張からなのか、すごく体が震えています。みなさんも外なので少し寒いと思うんですけど、もうちょっとなので…」と、Hikaruらしい切り出しに、会場からは、笑いと共に「え?」との声。
それを受けて、「え?って感じですけど、今日はミニライブ、ミニなので。ちょびっとだけKalafinaを知ってもらえう機会があったりだとか。こんな広いところで歌わせてもらえるというのは、インストアイベントでは初なので、緊張して体も震えちゃうんですけど、みんなの笑顔でパワーをもらっているので、最後までよろしくお願いします」と、ユル?イ感じであいさつ。
Keikoは、「最近、来てるの？ラゾーナさん」と、Wakanaに聞くと「今年初ですね」という。
実は、前回のイベントの時に、「私、よく来るんですよー」と、Wakanaはいっていた。その理由は、「お買い物もできるし、映画も見れて、ご飯も食べられるでしょー。都内のほうには大っきい、こういうところがあまりないので…」と、敷地の広さに驚く。
Keikoが、「Hikaru？」と、会話に加わらなかったHikaruに水を向けると、「まさかのラジオのようにしゃべらないパターンでいこうかなと思ったんですけど…」と、苦笑い。
Hikaruは、「こないだここに来た時、いろいろここからお店が見れていいなぁと思ったんですけど、みなさんは満喫しているんでしょうか」と、会場に呼びかけると、Wakanaが「楽しんでるかぁー」とこぶしを突き上げる。
会場も「イエーイ」とノルと、Keikoが、「ロックフェスじゃないんだから駄目だよ」というけど、それを振り切って、「楽しんでくれてるからいいだろう？」と、ロック調のまま。
そんな2人をよそに、マイペースのHikaruは、「まだ、見られてない方とか、店舗にいかれてない方は、この後行ったらいいと思います」と、独特の言い方で笑わせる。
さらに、「すごく楽しそうだし、本当は、Kalafinaとしても行きたいんだけど、なかなか今日はちと難しくてですね。このあとも予定がつまっとりまして」というと、Wakanaが「3人で来ようよ」と提案すると、Keikoが「しますか、デート」と呼応。
なぜか会場が「おー」と盛り上がると、Wakanaは、「『おー』とかいっても、みんなにお知らせはしないよー」と言い、Keikoも「後日ね」とかわし、「3人のキャラクターわかってもらえたかなぁ？」と、それぞれの“色”がでたトークコーナーを閉める。
Keikoは、「最後はこの曲。ニューシングルは、タイトルに『始まりへ』という思いを込めております。私たちにとっても、今年初めてのシングルで、10枚目のシングルになるんだなぁという想いとかも込めながら、毎回毎回、リハーサルから歌わせてもらってます。今日、こんなにたくさんの方に来てもらえるとは思ってなかったので、こうやって、ここにいるみなさんと、今年も一緒に歩んでいきたいなぁと、歌うたびに思っています」と、新曲への思いをしんみりと語る。
