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埼玉県新座市の美人市議、立川明日香の当選「無効」と選管判断!異議申し立ても

 2月に埼玉県新座市議選で初当選し、“現役タレントの美人市議”として話題になった立川明日香(27=無所属=)が20日、市選管から「市内に居住の実態がなく、被選挙権は認められない」として、当選無効の決定を受け、新座市役所内で記者会見を20日に行った。

 公選法が定める「告示日前日の3ヶ月前からその市区町村に生活実態があることが必要」とする被選挙権の要件に抵触した判断し、当選を無効とした。

 21日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、サンケイスポーツ、スポーツ報知などが報じた。

 立川市議は昨年9月20日に東京都練馬区から新座市内に転入したと届け出ていた。2月19日の市議選では、初出馬ながら2067票を獲得し、5位で当選。ところが、同市の住民が当選の効力について「市内に居住実態がない」との異議を申し出たのを受け、同市が調査。その結果、電力の利用が少なく、水道は今年2月1日まで、使用量がゼロだった。都市ガスは当選後に契約していたことが判明。

 また、練馬に住む夫や義理の両親も「当選直後まで練馬で一緒に住んでいた」と証言したことなどを受け、総合的に判断した結果、「電気、水道などは生活していれば当然使用する量ではなく、成人女性が生活しているとは考えにくい。総合的にみて居住実態がない」と判断し、当選無効の決定をした。

 立川市議はこの日、市役所で記者会見した。硬い表情で登場すると、「混乱している。居住実態とは何なのか分からない。今後のことは弁護士と相談する。市の決定には疑問がある県選管に申し立てます」と、市選管と争う姿勢を示した。

 ただ、「家族が都内に住んでいた」との問題に関して、立川市議は、「新座市には寝泊まりに行っていた。水道水は飲まない。トイレも行かない」と弁明していたそうだが、この日の会見では、「(事実関係については)こちらで抱えている事情もありますし、弁護士と相談して対応する」と明言を避けた。

 そして、「今後、市民の皆さんに説明する機会を設けたい」と話すにとどめ、居住の有無を明らかにしなかった。新座市議に立候補した理由を「練馬区と隣接していますので」とした。

 今後は、市議が5月11日までに県選管に審査を申し立てなかった場合、当選は取り消しとなり、失職するが、立川さんは決定を不服として、県選管に審査申し立てを行う意向。この不服申し立てを認められなければ、高裁で県選管を相手取り決定の無効を求める訴訟を起こすことができる。

 同じ党派のある市議は「立川さんはタレントの収入だけでは選挙活動ができず、借金をしていた。離婚調停中で、夫にも頼れない。新座の家ではお風呂にも入らず、食事も作らないで、光熱費を切り詰めていた。プライベートの事情を考えてほしい」と訴えた。3歳の娘の養育権を得るために、政治家として自立する必要があるという。ちなみに市議の報酬は、月額40万円(税込)。

 立川市議は18歳まで養護施設で育った経歴から、「社会的弱者を救いたい」と考え、昨年に政治団体「立川あすか街づくりの会」を設立。モデル活動と並行し、前住所の練馬に近い新座市議選に出馬した。最近も化粧品のCMに出演している。08年に結婚、1児の母。

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