人気アイドルグループ『AKB48』の“さしこ”こと指原莉乃（19、チームA）が11日、都内で行われた、初主演作の連ドラ『ミューズの鏡』（日本テレビ系、土曜・深夜1時50分?）の映画化決定制作発表記者会見に、監督兼脚本の福田雄一氏（43）とともに出席し、「鈴木福くんと共演したい」と、人気子役へのオファーをおねだりし、さしこが考える“妄想ストーリー”を披露し、会見場を盛り上げた。
同ドラマは、2012年1月から半年間放送中で、その終了を待たずに映画化が決定。さしこは、テレビドラマ単独初主演なばかりか、映画単独初主演もゲットしてしまったが、「私も聞かされたばかりで、何にも知らないんです。とにかく、びっくりしています」と、あまりな展開に目を丸くして驚いた。
福田監督が、「何の構想もない。ただ、予算が付くので、ロケができる。ここ（撮影スタジオ）だけじゃないんですよ。それが楽しみでしょうがない。最後はマキが大きい舞台に立つ。お客さんが満員に入っているデッカイ劇場でマキが演技をするというシーンが撮れるんですよ」と、構想の一端を話す。
気になる共演陣は、「ドラマのままでいいかなと思っています」と、監督が言うと、さしこは、「呼びましょうよ、誰かゲストを！私、福くんがいいです。鈴木福くん。福くんが好きなんですよ?」と、売れっ子の人気子役・鈴木福（7）を“ご指名”。
さらに、「本当に好きなんです。歌番組で、AKB48（の一員）として共演したことはあるんですけど、結構メンバー内でも人気が高いので、他の子たちがわーっと寄っていくと私は行けなくて…。前田（敦子＝20、チームA）さんとかがお話をしているのを『いいな』と思ってながめているんです」と、“へたれ”エピソードを自ら暴露するほど。
福くんが主演するドラマの演出も手掛けているという福田監督は、「そんなに好きだったんだね」とびっくりしつつ、「じゃ、明日にでも福くんにオファーしてみる」と、悪ノリ。舞い上がったさしこは、「福くんと私が、出会って付き合うっていうのはどうでしょう。意外と恋愛色の強いドラマなんですよ。だから、最初はすごく福くんに嫌われちゃうんだけど、最終的には好きになってもらえるみたいな。すごくいい映画ができそう」と、自身が思い描く“妄想ストーリー”を披露。
しかし、ここで監督が、「そういえば福くんに『AKB48で誰が好き？』って聞いたことあったわ。でも、ココでは言わないほうがいい」と、さしこでないことを暗にほのめかすと、「あ?あたしじゃないんだ」と、テンション下がり気味。さらに追い打ちをかけるように、「あなたではなかったです」と、冷や水を浴びせ、現実に引き戻す監督。すると、さしこは、「もういいです。私じゃないなら、福くんが誰を好きかは教えてくれなくていいですから」と、落胆。
同ドラマは、何も取り柄が無いように見える指原演じる主人公・向田マキが、『劇団ミューズ』の演出家に見出され、女優として目覚め、成長していくストーリーなのだが、福田監督いわく、「このドラマでも(指原は)全く演技が成長していません。うまくやられると、話自体が成立しないのでいいんですけど」と、褒められているのかどうか…。
そんなさしこが、唯一積極的になるのが、ドラマにも頻繁に登場する“変顔”のシーン。「悪魔が乗り移った時の顔」も、自分で考えたそうで、福田監督から、「いまここでやって」とリクエストされ、“悪魔が乗り移った顔”を披露し、笑わせた。
『映画版 ミューズの鏡(仮)』は、今夏全国で公開予定。
